イチロー選手が引退しました。
選手としては非常に拘りに強い選手だと聞きます。
練習のストイックさにおいても
野球道具についてもさぞかしこだわりがあるに違いない!
イチロー選手。小学3年生の頃から7年間、ほぼ毎日、約200球ものバッティング練習を行っていたことは有名な話。
日々の練習に向き合う姿勢は、その頃から変わっていない。
ではバットのこだわりは?職人さんはどんな人?
まずイチロー選手のバットについて
材質:アオダモ85センチ
長さ:85センチ
ヘッド直径:ヘッド直径60・5ミリ
グリップ直径:24ミリ
重さ:880g~900g
イチロー選手はバットのサイズ・重さを一切変えたことがないそうです。
ココは頑なに守る。頑固・偏屈(ビートたけしがそういってました)なイチローらしいこだわり。多くの打者は年齢や体力ででバットを変える事が多い。
自分の体力・技術にバットを合わせていく考え。
しかしイチローは真逆。
決まったバットを使えるように常に自分のコンディションを守り体を鍛え、練習することでずっと技術と体力を維持しています。そこが並の選手と異なるところです。
アオダモの性質:
球を打ったときに独特のしなりがあり、打球に伸びが出るようです。
曲がりが多い雑木でバット材以外に用途がなく、以前は安価でしたが、需要がふえ価格が上がったのです。イチローのバットになるのは角材1千本のうちざっと1ダース。100本に約1本。
いい素材に当たっても100本中多くて3本。それをミズノは年間80~90本をイチローに納品していた。
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初代イチローバット職人
【久保田五十一(くぼた・いそかず)】
【プロフィール】
昭和18年、岐阜県生まれ。
昭和34年に美津濃養老工場(現ミズノテクニス)入社。
木製バットづくり一筋。プロ選手のバットは昭和40年から本格的に手がけ、多くの選手の信頼を集めた。平成15年、厚生労働省の「現代の名工」に認定。
平成17年、黄綬褒章受章。平成26年4月に71歳の誕生日を迎え、引退。
なんと勲章まで受けられた職人がイチローのバットを作っていたのだ。
二代目イチローバット職人
【名和民夫(なわたみお)】
2009年からバット製作を手掛けるミズノテクニクスの
初めてイチロー選手にあったときに言われた言葉。
「作り手が代わり不安がある。覚悟を持って仕事に臨んでください」
前任の久保田五十一さんからバット製作を引き継ぐため、初めてイチロー外野手と対面したときに掛けられた言葉だ。さすがプロ中のプロ、自分より年長者にも遠慮がない。こと野球に関しては。
イチロー選手の要求は常に厳しく、これまでに何本か「これはダメですね」と言われたこともある。その度にどこが悪かったのか意見を交わし、イチローの求める質に近づける作業を繰り返していく。
「いつも発送するギリギリまで、『このバットで本当に大丈夫かな』と張り詰めた気持ちでいます。
シーズンオフの打ち合わせで満足いただけたことが確認できるとホッとするらしい。そこから次のシーズンに向けてもっと質の高いバットを提供するための戦いが始まるといいます。本当に緊張感を強いられる作業です。
「イチロー選手からは『年間40本くらい、ゲームで使えるバットが欲しい』と言われています。そのために毎年80本から90本ほどのバットをお渡し、その中からさらに厳選して試合に使ってもらっています」
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