田中信幸(炭焼き職人)の場所や白炭の作り方や仕事内容【人生の楽園】

 

人生の楽園 2024年2月3日(土)18:00~18:30

  • 若い頃はワーキングホリデーでニュージーランドに移住
  • 帰国後は酪農機械の会社に勤め、そこで出会った純子さんと結婚
  • 紀州備長炭発祥の地と言われる和歌山県田辺市に家族で移住。夫婦で一年間、炭焼きを学ぶ
  • 2019年、家族で栃木県にUターンし下野市で製炭を開始

このように田中信行さんの経歴にはどれも無駄なものはありません。
自然での仕事に興味があったというた田中さんには炭焼き職人になるのは自然な流れでした。なお炭焼き職人は正式には「製炭士」といいます。

2019年、家族で栃木県にUターン後は、サラリーマンをやめ炭焼き職人となった。炭には様々な種類があるが、信幸さんがこだわるのは故郷・栃木のナラの木で作る白炭。

窯の中で薪をたき原木を炭にする作業には2週間かかる。

高温の炎と向き合う毎日は過酷だが、いにしえより続く「炭作り」に生きがいを感じるという。妻の純子さん(41)と子ども達もそんな信幸さんを応援している

 

 

脱サラして炭焼き職人となり故郷・栃木で白炭づくりを始めた田中信幸さん(47歳)と妻の純子さん(41歳)が主人公。
栃木県壬生町に生まれた信幸さん。20代になるとワーキングホリデーでニュージーランドに渡り、牧場などで働いていました。

帰国後は酪農機械の会社に勤め、そこで出会った純子さんと結婚。自然に触れる仕事への思いが強かった信幸さんに、「2人でやってみよう」と、純子さんが提案したのが炭焼きでした。

そこで、紀州備長炭発祥の地と言われる和歌山県田辺市に家族で移住。夫婦で一年間、炭焼きを学び独立しました。

そんな中、時おり故郷の栃木県に帰ると、荒れた雑木林のナラの木が気になるようになったという信幸さん。ナラの木で白炭を作ろうと考え、2019年、家族で栃木県にUターンしました。下野市の中古住宅を借り、敷地内に本格的な炭焼き窯を家族の協力のもと製作。そして去年2月、ナラの白炭づくりをスタートさせました。

炭焼きの代表的なものは、黒炭と白炭。黒炭は火がつきやすく発熱量が大きいため、茶道で湯を湧かす時に使われます。一方の白炭は火の持続力があり、遠赤外線の効果により料理の焼き物に適しています。

白炭づくりは、伐採した原木の形を揃えることから始まり、釜の中で薪を炊き乾燥させる作業に2週間。そして、釜の温度を徐々に高め炭の純度を上げ窯出しする最終工程まで、常に火と向き合う過酷な作業が続続きます。

暖をとったり、煮炊きに使ったり、人の暮らしと共にある炭。それは職人の過酷な作業から生まれてきました。そんな炭を魂込めてつくる信幸さんの姿と、それを支える妻の純子さんや家族の様子、地元の方々との交流を紹介します。

また田中信幸さんは備長炭の窯もつくり、新しい取り組みもはじめました。

製炭士の仕事内容と白炭の作り方について説明します。

では一般的な製炭士の仕事内容を以下にまとめました。

製炭士の仕事内容

製炭士は、木材を炭に変える伝統的な技術を持つ職人です。この仕事は、木材の種類の選定から始まり、炭化プロセスの管理、最終製品の品質チェックに至るまで、多岐にわたります。製炭士の主な仕事内容は以下の通りです。

  1. 木材の選定と準備: 高品質の炭を作るためには、適切な木材を選ぶことが重要です。製炭士は、炭化する木材の種類を選定し、適切な大きさに切断します。白炭を作る場合、主にクヌギやウバメガシなどの硬木が選ばれます。
  2. 炭窯(かま)の準備と管理: 木材を炭に変えるためには、炭窯での厳密な温度管理が必要です。製炭士は、炭窯を準備し、木材が均等に炭化するように配置します。その後、窯を密閉し、内部で木材を燃やし始めます。
  3. 炭化プロセスの監視: 木材が炭化するプロセスは、数日から数週間かかる場合があります。製炭士は、窯の温度を常に監視し、必要に応じて調整します。白炭の製造では、1000度以上の高温でゆっくりと炭化させる必要があります。
  4. 冷却と品質チェック: 炭化プロセスが完了したら、炭はゆっくりと冷却されます。冷却後、製炭士は炭の品質をチェックし、使用に適したものを選別します。

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白炭の作り方

白炭(ビンチョウタン)は、特に高品質な木炭の一種で、特定の硬木を高温で炭化させることによって作られます。以下は、白炭を作るプロセスの概要です。

  1. 木材の選定: 白炭を作るためには、クヌギやウバメガシなどの硬木が選ばれます。これらの木材は、炭化すると高い熱量と長時間の燃焼時間を提供します。
  2. 木材の準備: 選定された木材は、炭化プロセスに適した大きさに切断されます。
  3. 炭窯での炭化: 木材は炭窯に入れられ、窯は密閉されます。炭化プロセスを開始するために、窯内部を徐々に加熱します。白炭を作る際には、1000度以上の高温で数日から数週間かけて木材を炭化させます。
  4. 酸素の遮断と冷却: 木材が完全に炭化した後、窯から酸素を遮断して炭を冷却します。このプロセスにより、炭は自然に冷え、白炭特有の硬さと密度が得られます。
  5. 品質チェックと選別: 冷却後、製炭士は炭の品質をチェックし、製品としての基準を満たすものを選別します。品質の高い白炭は、均一な形状と硬さ、長時間の燃焼能力を持っています。

まとめ

製炭士の仕事は、伝統的な技術と現代のニーズを結びつける重要な役割を果たしています。

白炭の製造プロセスは、時間と手間を要するものですが、その結果として得られる製品は、料理や浄水、空気の浄化など、多岐にわたる用途で高く評価されています。

製炭士による熟練の技と厳格な品質管理が、白炭の高品質を保証する要素となっています。また田中信幸さんは備長炭の製造にも業務を拡大していく計画です。

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