佐藤則武(塗師)の経歴は?仕事内容や報酬や過去修理した文化財は

プロフェッショナル 仕事の流儀「漆を愛する、
漆と生きる 塗師・佐藤則武」

2018年2月5日(月)  22時25分~23時15分
NHK総合テレビ

塗師とは建物に漆をぬる仕事です。

2月5日の『プロフェッショナル 仕事の流儀』
(NHK総合、毎週月曜22:25~)は、
「漆を愛する、漆と生きる 塗師・佐藤則武」が放送されます。

世界遺産・日光東照宮の「美」を支えてきたものがある。
日本文化の象徴「漆」が支えてきた。

今回の主役、塗師・佐藤則武は漆を塗る「塗師」として、
その輝きを守り続けてきました。

番組では、国宝・本殿の改修に密着。
去年春、佐藤は特に劣化が激しい一角を発見しました。

原因を調べた結果、過去の塗師たちが
悪戦苦闘してきた形跡が浮かび上来たのです。

佐藤則武は、400年前の輝きを取り戻せるのか?
難所に挑んだプロフェッショナルの記録を余すこと番組で
伝えます。

こういう職人さんってどういう経歴を経てきたのか?
どういうどこで勉強してどういう修行をして
来たのか?非常に気になりません?

スポンサーリンク

佐藤則武の経歴

1949年、山形県に生まれる
塗装の専門学校を卒業後、内装の会社に就職
ココまでは普通の塗装職人さんのキャリアです。

100年残る仕事がしたくて1972年(財)
日光社寺文化財保存会の門をたたく。

昔ながらの職人かたぎが色濃く残っていた時代です。
技術は教わるものではなく、盗んで
身に付けるのが当たり前の時代。

「過去の資料や他人の仕事を見て、
試行錯誤しながら覚えた」と振り返る。

総職人さんはみて覚えろ!技術を盗めという
時代の話です。

現在は漆塗専門技術主任として、
漆塗りだけでなく施工管理から調査研究まで行う。

世界遺産に含まれる103棟ほとんどの
修復に携わってきました。

もう日光だけの佐藤則武さんでは
ないのです。

漆塗りといっても、日光では保存性を高めるため、
仕上げるまでにおよそ40もの作業を要する。

まず古い塗りを調べてから、塗膜(とまく)
(漆の膜)を叩き落とし、木地を平らにし、
ほんの少しのへこみも埋めて、漆を塗っては空研ぎし…、

とひたすら地道な作業が続く。

全40工程中、漆塗りの回数はなんと17回。
また、途中で麻布を下地に着せるほか、
麻布のくずである刻苧綿(こくそわた)で
くぼみを埋める工法も、日光特有だそうだ。

木の遠くなるような工程が
行われているのです。
ただ漆を塗ったら良いという仕事では

無いのですね。熟練が必要です。

 

塗師の仕事内容

「日光の社寺」とは、二荒山(ふたらさん)神社、
東照宮、輪王寺の建造物群(国宝9棟、重要文化財94棟)と、
これらを取り囲む遺跡を指します。

「103棟に上る建造物では、見えている部分の90%
以上に漆が使われています」と話すのは、
(財)日光社寺文化財保存会で6人の漆塗り
職人を束ねる佐藤則武さん。

見事な金箔や彩色にはつい目を奪われるが、
その下にも必ず漆が施されている。

ということは日光の社寺の補修には
絶対的に塗師が必要なのです。

「もともと国産の漆を使っていたのですが、
30年前の修理のときは国産が足りず、
中国産を使ったんです。

それを、今回の大修理から100%国産に切り替えました。
国産は、塗るときも乾かすときも難しく、手がかかります。

でも建物の外部に塗るには、
やはり日本で採れた漆の方が、
日本の気候に適していると思います」。

場所によって雨や日照の条件が違うので
一概にはいえないが、60年前に塗った国産漆が
美しいつやと色彩を保っているのに対し、

30年前に塗った中国産漆はすでに
上塗りがはがれ、その差は歴然としている。

日光の風土には国産漆が圧倒的に向いている
ということです。

 

日光社寺文化財保存会が修復した文化財

二荒山(ふたらさん)神社、東照宮、
輪王寺の建造物群(国宝9棟、重要文化財94棟)など

佐藤則武の年収

一般的に塗師の年収は400万円程度
仕事の内容に比して決して高給だとは
言えません。

が佐藤さんが塗師の世界で超有名職人
なのでこの年収よりは
かなり上だと考えられます。

関連記事

加藤忠相プロフィール(株)あおいけあの介護事業はどこが違うの?新しい?

苑田聡彦(カープスカウト)は元プロ野球選手?経歴や実績は?誰を取った

レジェンド「葛西紀明」不幸乗り越えプロフェッショナル仕事の流儀に

道脇裕(発明家)のWikiや小学生時代は?ゆるまないネジを開発

日本料理人「石原仁司」プロフェショナルの流儀京茶懐石の達人

『プロフェッショナル仕事の流儀』国際災害ボランティア・吉椿雅道