国際災害ボランティア・吉椿雅道
2月29日(月)NHK総合テレビ 22:00より放送
出会いが、力となる
国際災害ボランティア・吉椿雅道
国際災害ボランティアの黎明期は阪神淡路大震災時に動き出しました。世界各国より災害ボランティアが派遣され支援を受けた日本の市民が国際的なボランティア組織の必要性を実感したからです。
では国際災害ボランティアとは一般的にどういうことをしているのでしょう。
【吉椿雅道氏プロフィール】
吉椿雅道(よしつばきまさみち)
生まれ:1968年
所属:神戸NGO団体「CODE海外災害援助市民センター」事務局長
現在進行中プロジェクト
アフガニスタンぶどうプロジェクト
中国四川省大地震復興支援
ハイチ地震復興支援
中国青海省地震復興支援
フィリピン台風ハイエン復興支援
ネパール地震復興支援・・・今回放送分
【原点阪神淡路大震災での経験】
吉椿は「支援で1番の根本は被災者の声」と言いいます。この信念は15年前の経験で培われました。神戸入りしたばかりの頃は、被災者にどう声をかければいいか分か らず無力感を覚えました。
が、少しでも疲れを癒せればと足湯ボランティアを始めたところ、被災者が呟くように心の内を話してくれました。
「特別の技能を持っていな くても、寄り添って話を聞いたり、一緒に泣いたり笑ったりするだけで、いつの間にか人の役に立っている」
【国際災害ボランティアとは】
国際災害ボランティアは国際協力NGOの一分野です。
災害や貧困、自然破壊など、途上国の抱える課題の解決に民間の力で取り組む団体です。物資の支援から、医療や教育支援など現地での活動、現地で活動を行わずに、アドボカシー活動を行う団体も国際協力NGOとしてカテゴライズされます。
NGOを英語にすると、Non-Governmental Organizationの略で「非政府組織」と訳されます。
政府や国際機関ではなく、民間の立場で国境や民族、宗教の壁を越え、さまざまな問題に取り組 むという団体と定義されます。国際協力に限らず、国内で活動する任意団体ももちろんNGOです。
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【どんな活動をするの】
国際協力NGOの活動は、大きく緊急支援と開発支援にわけられます。
緊急支援は災害直後や紛争時の国に出向き、水・食料・衣料・医療などを届ける活動です。開発支援は、紛争や災害時の緊急支援が終了した後に、開発や自立支援を目的として行う活動です。農業や医療・保健、教育などの分野があり、現地で自立した生活ができるために支援します。
災害支援とは主に災害後の現場に赴き、現地被災者の声に耳を傾け、支援の計画を練るのが仕事です。
緊急支援活動はたとえていえば壊れた建物を取り除き、更地に戻すまでが仕事。刻々と変わる状況に合わせた柔軟性と機動力が求められます。
対して開発支援は、そこに人が自立して暮らすために必要な環境を整えるために心のケアを含めて支援する息の長い活動です。
【吉椿雅道さんの流儀】
吉椿さんが各地の現場で何より重視するのは「被災者の声」と「支援の継続性」。被災者の声に徹底的に耳を傾け、何が本当に必要なのかを探り、支援していく手法を磨き上げることに特徴があります。
被災者に強く寄り添った支援が吉椿さんの流儀です。
吉椿さん支援策は、世界各地で高い評価を得ているようです。
【復興支援ボランティアになるぞ!】
①番組を見てよしやってみるか、と思われた方
②そこまでの決断力はねーと思った方
③まったく興味の無い方
②のかたはまず、「CODE海外災害援助市民センター」の
会員になる、寄付をするからのアプローチはいかがですか。NGOの活動会報などを送付いただけます。そこからのスタートもありかな?
とおもいます。くれぐれも海外にただ行きたいとかの物見遊山の気持ちではボランティアは続きません。老婆心ながらいっておきます。
【番組放送内容】
今回吉椿さんが向かうのは、去年4月に8,500人以上が犠牲になったネパール大地震の被災地。
ヒマラヤ山麓(さんろく)の自給自足 の小さな村、グデル村です。
神戸に暮らすグデル村出身のネパール人、ラクパ・シェルパさんとの出会いをきっかけに、復興から取り残された村の支援を決めそうです。ヒマラヤの小さな村の人々 とともに村の未来を作り上げようとする吉椿雅道の活動を見つめます。
まとめ
神戸に住んでいる、ネパール人の出会いからこの支援が始まったといいます。
「CODE海外災害援助市民センター」の
ネパールの復興支援の具体的内容
CODE 3000 プロジェクト
CODEは地震直後より現地へスタッフを派遣し、情報収集を行いました。その中で、神戸在住のネパール人の ラクパ・シェルパさんの参加しているシェルパ族コミュニティ「Gudel Sherpa Community」の方々の故郷であるソルクンブ郡グデル村も5月12日の余震で大きな被害を受け、支援が入っていないことがわかりました。グデル村は 近隣の町から2、3日歩かなければならない標高3000mの山村です。
グデル村では多くの家屋が倒壊していますが、雨季をしのぐためのビニール・テントは 支給されていませんでした。
そこでCODEはラクパ・シェルパさんやコミュニティと協力し、グデル村の被災した世帯に雨から家族と家財を守るためのビニー ル・テントを1口3000円で200枚送る「CODE 3000 プロジェクト」を行いました。
多くの方にご協力いただき、6月には目標としていた200口に達し、コミュニティを通じて村の方々にテントが配布されまし た。
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