ニッポンの歯科を変える歯医者さん
医療法人社団 日吉歯科診療所
理事長 熊谷 崇(くまがい たかし)さん
人口11万人の山形県酒田市に、市民の1割が通う日吉歯科がある。歯科医師が過剰な都市部では人
口の1割といえば相当高い確率です。
理事長の熊谷さんは、虫歯ができる仕組みを患者に理解してもらい、ケアを徹底する「予防治 療」を
推し進めてきた。歯医者は虫歯になったら行くところでなく、虫歯にならないように通うところ。
目指すは80歳で全ての歯がある社会だ。「歯を削るこ とは修理にすぎない。虫歯の原因になる虫歯
菌を減らさないと再発する」。通常治療の歯科医の治療方法とどこが違うのか。番組で予防で日本人の歯を健康にしようという熊谷さんに迫ります。
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【予防歯科とは】
近年、日本でも「予防歯科」が注目されはじめていますが、すでに欧米では、歯科医院などで定期健診を受けることが習慣になり、日頃から歯科医や歯科衛生士と一緒に歯とお口の健康づくりを実践しています。「予防歯科」の基本は、歯が生えはじめた時から歯の健康を考えることにあります。
小さいときから歯の事を考えて予防の治療を行う。歯を失うと生活の質(QOL)が 下がります。そうならないためにも、正しい知識を身につけ、生涯を通じて歯をトラブルから守り、管理する「予防歯科」が重要となってきます。日本でも 2012年に厚生労働省から
「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」が報告されるなど、
「予防歯科」を推奨する機運が高まっています。
一生、健康な歯と口でいるために予防歯科で虫歯が出来ないように考えましょう。
【予防歯科の具体的治療法】
虫歯検査→唾液検査→PMTC(ピー エム ティー シー)→フッ素塗布→効率の良い歯の磨き方をレクチャー→虫歯や歯周病になりにくい生活習慣についてのアドバイス
(1)虫歯や歯周病の検査をおこなう
特殊な器具やレントゲンを使って、虫歯や歯周病にかかっていないかを検査します。
既に虫歯や歯周病にかかっている場合は、まずは虫歯や歯周病を治してから予防歯科の治療を行う必
要があるからです。
(2)唾液検査
あなたにどんな予防歯科治療が必要なのかを判断するために、唾液を検査します。
唾液を調べると、あなたが虫歯にかかりやすいタイプなのかがわかるため、効率の良い予防歯科治療ができます。
(3)PMTC(ピー エム ティー シー)
ふだん歯ブラシで念入りに磨いているつもりでも、歯と歯の間や歯と歯茎の境目、歯の細かい溝と
いった場所にこびりついた汚れは磨き残してしまいがち。
実はこの磨き残した汚れが虫歯や歯周病の原因です。歯のプロである歯科衛生士が、高度なスキルで
磨き残した汚れを完全に落としてキレイにするのがPMTCです。
歯科衛生士による徹底的検査を行います。
(4)フッ素塗布
定期的にフッ素を歯の表面に塗ると虫歯になる可能性がグッと低くなります。これは、フッ素には虫
歯菌が出す「酸」に負けない強い歯にする効果があるからです。
フッ素による虫歯予防効果は、世界中で認められているもの。効果もきちんと証明されています。
(5)効率の良い歯の磨き方をレクチャー
予防歯科の治療を受けたからといって、毎日の歯磨きをおろそかにして良いわけではありません。
予防歯科の治療は、毎日の歯磨きにプラスしてこそ、その効果が発揮されるものです。
だからといって、闇雲に歯磨きをしているのでは、効果は限定的。そこで歯のプロが、効率の良い歯
の磨き方をレクチャーさせていただきます。日常でしっかり実践してください。
(6)虫歯や歯周病になりにくい生活習慣についてのアドバイス
歯を磨くタイミング、食事のとり方、おやつの食べ方等の生活習慣は、ちょっとした工夫で虫歯や歯
周病にかかりにくくすることが可能です。
生活習慣をヒアリングしながら、虫歯や歯周病にかかりにくい生活習慣の身につけ方をアドバイス。
まとめ
予防歯科の具体的治療法は常軌の様な流れです。別に特別痛いとかそういうものではなく、むしろ考え方の違いでしょう。従来は虫歯はできるもの。虫歯になったらこういう治療をするというのがメインで予防という概念がほんとに少なかったです。もちろん患者の方にも、虫歯が出来たら歯医者に行くという思考でしたね。
これからは考え方を変えてみたいと思います。管理人は山形の酒田市の日吉歯科診療所には通院できませんが、近所で予防歯科に力を入れている歯科を探して通院したいと考えています。