染矢泰輔は現代の名工に選ばれ近江時計眼鏡宝飾専門学校の講師

LIFE 夢のカタチ 2024年2月24日(土) 午前11時~ 放送
公認高級時計師で現代の名工に若干30代で選ばれた染矢泰輔氏。
染矢氏は近江時計眼鏡宝飾専門学校の講師を努めています。

亡き東條勝利先生の後、近江時計学校で教鞭をとっています。
その染矢泰輔氏さんが今日のLIFE 夢のカタチの主人公。
東條先生の教えとは・・・「部品があれば時計は修理できる。」ないときは部品を自作しなさい!
染谷氏の日常を御覧ください。

✓染矢泰輔氏は厚生労働大臣が選出の「現代の名工」に選出される
✓染矢泰輔氏は近江時計眼鏡宝飾専門学校の講師をつとめる
✓こどもの頃から幼い頃から手先が器用で、将来は緻密な作業の仕事がしたかった

染矢泰輔氏が2023現代の名工に

 時の神様をまつる大津市の近江神宮が運営する近江時計眼鏡宝飾専門学校で時計修理と学生の技能指導に取り組んできた。名工に選ばれた栄誉に「多くの人のおかげ。身に余る思い」と喜ぶ。

 大分県内の高校卒業後、同専門学校に入学。もともと細かい作業が好きだったこともあり、複雑で精密な、寸分の狂いも許されない機械式時計のメカニズムに一瞬でひかれた。

専門学校卒業後は、恩師であり、現代の名工の一人でもあった東條勝利さん(2014年死去)に憧れ、修理工と同校の講師との両立を目指した。

 学校や境内にある工房では、一般から持ち込まれる時計や同業者の工具の修理など幅広く取り扱っており、時に江戸時代の時計の修理を任されることもある。時計によっては故障していない部品の劣化にあわせてパーツを選んだり、1900年代初期に登場したプラスネジは使ったりしないなど、職人としてのこだわりをみせる。

「パーツは小さいが、時計全体や歴史を見ながらオリジナルを大事にしている」と信念を語る。

 人材育成にも力を入れ、学生には時計修理と部品製作の速さと正確さを競う「技能五輪」などを目標に、ピンセットの持ち方、ドライバーの回し方などの基礎を徹底的に教え込む日々だ。「自分自身の研さんもまだまだ忘れず、業界に良い人材を輩出し続けたい」と意気込んでいる。

現代の名工とは

表彰の意義

現代の名工とは、厚生労働大臣によって表彰される卓越した技能者のことを指します。この制度は、技能者の地位と技能水準の向上を目的として、1967年に設立されました。毎年約150名がこの栄誉を受け、これまでに4,000名以上が表彰されています。

表彰の対象となるのは、金属加工、機械器具組立・修理、衣服の仕立て、大工など、全20部門にわたる職業の技能者です。

推薦は都道府県知事や事業者団体などから行われ、技能者表彰審査委員会の意見を聞いた上で、最終的に厚生労働大臣が決定します。かつては35歳以上でなければ推薦を受けられませんでしたが、2005年以降は年齢制限が撤廃されました。

本日の主役の染矢泰輔氏は1985年生まれなので従来の基準ではギリギリの若年層での受賞しゃですね。

表彰された名工には、表彰状、卓越技能章(楯と徽章)、褒賞金(10万円)が授与されます。この制度を通じて、日本の伝統技術や高度な技能が称えられ、後世に伝えられることが期待されています。

著名な受賞者には、壺屋焼き陶芸家の金城次郎や帆布製品職人の細野博吉、中華料理の陳建民、将棋駒師の伊藤久徳など、多岐にわたる分野の職人が名を連ねています。

これらの名工たちは、それぞれの分野で卓越した技術と情熱を持ち、日本の文化や伝統を支え、発展させてきました。

現代の名工は、単に技術の高さだけでなく、その技術を通じて社会に貢献し、後進の育成にも尽力する人物が選ばれます。彼らの存在は、日本の技術力の高さを世界に示すとともに、次世代への技術の継承という重要な役割を担っています。

このように、現代の名工は、日本の技術と伝統を未来へとつなぐ架け橋として、計り知れない価値を持っています。彼らの功績は、単に技術の向上に留まらず、文化の継承と発展にも寄与しており、その重要性は計り知れません。

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近江神宮漏刻祭

近江神宮は、滋賀県大津市に鎮座する神社で、天智天皇を主祭神としています。1940年(昭和15年)に創祀されたこの神社は、皇紀2600年を記念して建立されました。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社に列せられており、勅祭社でもあります。

天智天皇は、日本で初めて水時計(漏刻)を設置したことで知られており、その功績を讃えて、近江神宮では毎年6月10日(時の記念日)に漏刻祭が行われます。この祭りは、1941年(昭和16年)に第1回が開催されて以来、例年行われている行事です。

境内には、各地の時計業者から寄進された日時計や漏刻のレプリカなどが設置されており、時計館宝物館や近江時計眼鏡宝飾専門学校が併設されています。

また、『小倉百人一首』の第1首目の歌を詠んだ天智天皇にちなみ、競技かるたの名人位・クイーン位決定戦が毎年1月に行われています。このほかにも、高松宮記念杯歌かるた大会・高校選手権大会など、百人一首・競技かるたとの関わりが深い神社です。

漏刻祭は、時の流れを大切にする日本の伝統と、技術の進歩を讃える意味合いを持つ祭りとして、多くの人々に親しまれています。この祭りを通じて、古来からの時計技術への敬意と、時間を大切にする心が伝えられています。近江神宮の漏刻祭は、日本の文化と歴史を今に伝える貴重な行事の一つと言えるでしょう。

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