ザ・ボーダーライン【重大事故はなぜ起きた?航空機事故の生死を分けた境界線は?】
フジテレビ系列 22:00~ で放送では
アロハ航空243便事故の模様の再現を放送します。
アロハ航空243便事故は、1988年4月28日に発生した航空事故です。
ハワイ島のヒロ国際空港からホノルル国際空港へ向かっていた旅客機が、金属疲労によって機体外壁が損壊し大きな穴が空いたにもかかわらず緊急着陸に成功した。そういう事故です。
しかし、客室乗務員が行方不明のまま。
行方不明の客室乗務員は生きていた、というようなオカルとな話もでました。もちろんそれはありえない話、遺体が見つかったわけではありませんが、死亡されたと見るのが順当的です。
«屋根損傷の原因はアロハ航空の整備不良»
事故機となったN73711は、1969年に製造されて以来アロハ航空が運用していたが、事故までの19年間に飛行時間3万3,133時間、飛行回数は8万9,090回という老朽機であった。
飛行時間の割に飛行回数が多いのは、ハワイ諸島内の1時間未満のフライトを繰り返したためであり、この事故機は当時世界でも2番目に飛行回数が多いボーイング737であった。
また、その時点で最も飛行回数が多かったのは、同じアロハ航空のN73712、3番目もアロハ航空のN73713であった。
この数字は、飛行時間こそメーカー保証の5万1,000時間には達していなかったものの、飛行回数については、同7万5,000回を大幅に超過して いた。
また海上を飛行することが多かったことから、潮風の影響で機体の腐食・劣化が進んでいたのが原因とみられている。
これは整備に使用していたエポキシ 系接着剤の使用が不適切であり、接着不良の箇所から劣化原因物質が入り込んだためである。
この劣化をアロハ航空の整備体制は見逃していた。また243便として飛行する直前に、搭乗する際に乗客が前部左舷のドアの上にあった機体のひびに気付いていた が、誰も乗員に告げていなかった。
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1989年6月にNTSB(アメリカ国家運輸安全委員会)がまとめた調査報告書によると、事故の直接の原因は機体の腐食や亀裂を発見できなかったアロハ航空の整備力の弱さにあったと指摘しているが、同時にマルチサイトクラックが引き起こす破壊の深刻な意味を、航空会社・メーカー・監督官庁のいずれも明確に認識していなかったとも言及した。
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過去に亀裂や腐食を原因とする事故は複数発生していたものの、機体の老朽化そのものについては言及されることはなかった。その意味では、この事故は機齢が原因と結論付けられた最初の事故であり、古い機体を抱える世界中の航空会社に大きな波紋を及ぼした。
«客室乗務員1名が行方不明»
その事故により機内が急減圧を起こし座席の5列目付近で 機内サービスを行っていた客席乗務員1名が機体破損部より瞬時に外へ飛ばされ行方不明になったほか、乗客乗務員95名 のうち65名が重軽傷を負った。その後の調査によると、事故機が急減圧を起こした際、機内ではシートベルト着用の サインが点灯しており乗客全員は着席していたが、客室乗務員3名はそれぞれの位置で任務を行っており着席はしていな かったことが乗客によって確認されています。
しかし、機体に開いた穴からは機内の空気が時速700マイル(時速1120km)という猛スピードのジェット気流となって流れ出だし、
それによって付近に立っていた客室乗務員が、瞬時に「Safe Decompression Flap」の穴に吸い込まれる形となったが、穴に吸い込まれた客室乗務員は瞬時には機体外に吸い出されず、右腕と頭部のみが穴から機体外へ出た状態、つまり、体で穴をふさぐ状態になったと推測されています。
この現象は流体ハンマーと呼ばれ、Austin氏の専門分野であるボイラーの爆発事故によく見られる現象です。
その客室乗務員は死んだと推測されているが、最終的に遺体が発見されたわけではありません。高所で機外に放り出され、凍死もしくは酸欠若しくは打撲で高度7300mから機外に放り出された時点で、お気の毒ですが死亡されていたと見られます。
その後恐らく海に落下したと考えられています。
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