齊藤慶輔さん(獣医師)のこと
SWITCHインタビュー 達人達(たち)「上橋菜穂子×齊藤慶輔」
獣医師の齊藤慶輔さんが出演
2016年3月26日(土)NHK Eテレ 22時00分~23時00分 の放送です。
【齊藤慶輔のプロフィール】
氏名:齊藤慶輔(さいとう・けいすけ)
職業:獣医師(野生生物猛禽類鳥類の専門獣医師)
最終学歴:日本獣医畜産大学野生動物学教室卒業
生年:1956年
略歴
1994年より環境庁釧路湿原野生動物保護センターで野生生物専門の獣医師として、活動を開始。
2005年に環境庁釧路湿原野生動物保護センターを拠点として、猛禽類医学研究所を設立。その代表に就任。
絶滅の危機に瀕した、猛禽類の保護活動をメイン業務に、傷病鳥の治療と野生復帰の手助けや調査研究を行っています。
近年傷病・死亡原因を徹底的に究明し、生息環境の改善を「環境治療」となずけ活動の主軸としています。
【齊藤慶輔さんの活動内容】
全国でも数少ない、野生動物を専門に診る獣医師の齊藤慶輔さん。
かつて、齊藤慶輔さんの心を救った1つの言葉がありました。
北海道釧路湿原の環境省が設立した野生生物保護センターを拠点に、齊藤慶輔さんは絶滅の危機に瀕する動物たちを救うべく、精力的に活動を行っています。
野生動物のなかでもオオワシやシマフクロウなどの猛禽類の専門家です。
タカやハヤブサなども猛禽類です。
齊藤慶輔さんが北海道で働き始めて二年が経った頃、異変は起きました。
外傷が全くないオオワシの死体が次から次へと運び込まれてきたました。鉛による中毒死。
ハン ターに駆除されたシカをワシがついばみ、鉛弾の破片を一緒に飲み込んだことから、鉛中毒を発症していることがわかりました。
鉛中毒を防ぐには・・・散弾の材質を変えてもらうしかない!
齊藤慶輔さんはそういう結論に達します。
このまま鉛中毒が広がれば、オオワシやオジロワシは絶滅の危機に陥ると直感しました。
鉛の弾を毒性の低い銅などに代えてもらえれば、オオワシやオジロワシの悲劇は防げると、仲 間たちと行政やハンターの団体に訴えたましたが、とりあってもらえませんでした。
それどころか、思い出したくないほどの脅迫電話や抗議の手紙を受け取りました。
ワシの死 体はどんどん運ばれてくる。齊藤慶輔さんは絶望的な気持ちになった。
そんな時、調査のため齊藤慶輔さんはサハリンに向かった。トラックが泥道で何度も動かない。その時、齊藤慶輔さんは「ロシアは大変だね。予定どおりにはいかないね」と運転手に声をかけた。すると、ロシア人運転手は片言の英語で答たそうです。
決まった道はない。ただ行き先があるのみだ
その言葉は、齊藤慶輔さんをはっとさせた。ワシを守るという目標さえ見失わなければ、必ず道は開けると感じました。
いまでは、齊藤慶輔さんらの地道な活動が理解され、猟友会は毒性の低い弾に変更をすすめてくれているようです。
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【齋藤慶輔活動年表】
96年 | 野生猛禽類(オオワシ)の鉛中毒症を初確認。 |
1996年7月 | JICA事前調査団員としてマダガスカルに派遣させる。 |
1996~1997年 | ロシア極東(サハリン、沿海州)、北方領土シマフクロウ生息確認調査に参加。 |
1996年~ | 北海道における大型猛禽類の鉛中毒防止活動を行う。 |
1997~1998年 | スコットランドにてオジロワシ野生復帰計画に参加。 |
1999~2006年 | 日露合同 ワシ類鉛中毒実態調査を主催。 |
2007年 | ロシア ハバルフスク洲アムール川流域のボロン保護区にてオジロワシの捕獲調査。 |
1999~2010年 | サハリンにおける日露共同オオワシ調査を主催。 |
2000年~現在 | 大型猛禽類の鉛中毒罹患状況調査を主催。 |
【齊藤慶輔の公演活動】
齋藤先生は野生生物の命を守るため公演活動も積極的に行われています。
公演テーマ
■野生の命と向き合う~希少猛禽類との共生を目指して~
■野生の猛禽を診る
■日本とサハリンにおけるオオワシの現状と課題
■野生動物の命を守る!~北海道の最前線から
■野生動物との共生を目指して
このようなテーマがあります。
獣医師齊藤慶輔さんの
まとめ
いかがでしたか。齋藤せんせいは今も地道な活動を続けられています。
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