- LIFE 夢のカタチ
2024年2月17日(土) 午前11時~害鳥対策に取り組む若き女性鷹匠
鷹匠として活躍中の三輪優奈さんが取り上げられます。
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三輪優奈さんはこんな人
兵庫県立農業高校へ。鳥類研究会に入部して3年間、猛禽類について深く学んだ。
箕面市にある害鳥対策専門の会社『グリーンフィールド』に就職
先輩鷹匠にいわせれば、「口数は少ないが、内には熱い思いを秘めている子」らしい。三浦優奈はグリーンフィールドに所属
☑小さい時からずっと鳥が大好き。
☑将来鳥と関わる仕事につきたいと思っていた。
☑農業高校では鳥類研究会というのがある高校に進学
☑フクロウを飼育しており、鷹の調教もしているという
上記のような環境にいたので、鷹やフクロウの猛禽類に接していたため、グリーンフィールドに入社することは自然な流れだったのかもしれません。実際北海道根室に渡ってオオジロワシの生態も観察している。趣味も、猛禽類にたずさわる事かもしれません。
就職活動中動物園などにもインターンシップでほうもんしました。が、やはり鷹匠と鷹がペアで活動し仕事をおこなうグリーンフィールド訪問時には言葉に言い表せない程の感動をしましたのを覚えています。
またこの仕事なら、実際に人の役に立てるということに大きな魅力を感じた。
☑後半部分には鷹による害鳥駆除の実態ケースやメリット・デメリット、安心な鷹匠の選び方なども記載しました。参考までに
若手女性鷹匠、三輪優奈の挑戦
1-1. 鷹匠としての日々:害鳥駆除の現場へ
三輪優奈さんは、兵庫県神戸市で活動する若手の女性鷹匠です。22歳の彼女は、鳩やカラスなどの害鳥を追い払う仕事をしています。優奈さんと彼女の相棒であるハリスホークたちは、害鳥が被害を及ぼす場所に出向き、天敵の鷹を飛ばして寄りつかなくさせるという、生き物本来の習性を利用した駆除方法で活躍しています。特に、優奈さんが多く手がけるのはカラスの追い払いで、その場所の安全を守るために日々奮闘しています。
1-2. ハリスホークとの絆:「空飛ぶ犬」の相棒たち
優奈さんの相棒であるハリスホークは、「空飛ぶ犬」とも称されるほど人懐っこく、頭が良いため調教がしやすい鳥です。彼女は「露ちゃん」「雫ちゃん」「霞ちゃん」と名付けた3羽のメスのハリスホークと共に、害鳥駆除の任務を遂行しています。
これらの鳥たちは、優奈さんにとってただの仕事道具ではなく、信頼と愛情を込めて接する大切なパートナーです。彼女たちとの強い絆が、厳しい現場での成功の鍵となっています。
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鷹匠の技:自然の力を借りた害鳥対策
2-1. 猛禽類の特性と鷹匠の役割
鷹匠である三輪優奈さんは、猛禽類の特性を深く理解し、それを害鳥駆除に活かしています。猛禽類は、その強靭な身体と鋭い視覚を武器に、自然界の食物連鎖の頂点に立つ生き物です。優奈さんはこの自然界の法則を利用し、害鳥が人間の生活圏内で引き起こす問題を解決しています。
彼女の仕事は、ただ鳥を飛ばすだけではなく、猛禽類と人間との共生を促進することにもつながっています。このように、鷹匠としての役割は、自然の力を借りて人間社会の問題を解決するという重要な使命を担っているのです。
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2-2. 現場での挑戦:藤田美術館での害鳥駆除
三輪優奈さんが次に向かったのは、京阪京橋駅近くの大阪市都島区にある藤田美術館です。この美術館とその隣接する藤田邸跡公園は、緑豊かな環境で知られていますが、カラスによる荒らし行為が問題となっていました。
優奈さんは、露ちゃんと雫ちゃん、二羽のハリスホークを連れて、この問題に挑みます。彼女たちの任務は、カラスが芝生や苔を荒らすのを防ぐこと。
優奈さんとハリスホークたちは、鷹がカラスや鳩の天敵であることを利用し、これらの害鳥を効果的に追い払います。公園内を歩きながら繰り返し鷹を飛ばし、害鳥に「ここは安全ではない」というメッセージを伝えるのです。
この方法で、優奈さんは美術館と公園を守るために日々奮闘しています。
鷹と共に生きる:三輪優奈の哲学
3-1. 鷹匠としての覚悟と日々の訓練
三輪優奈さんにとって、鷹匠とはただの職業ではありません。それは彼女の生き方そのものであり、深い情熱と無限の愛情を注ぐ対象です。
優奈さんは、ハリスホークとの絆を深めるために、日々の訓練と世話を怠りません。彼女にとって、鷹との関係は単なる使役ではなく、相互理解と信頼に基づいたパートナーシップです。厳しい訓練と世話アメとムチを使い分けるのですね。
この強い絆が、厳しい害鳥駆除の現場で彼女たちを支え、成功に導きます。鷹匠としての覚悟は、この責任を全うすることに他なりません。
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3-2. 未来への展望:鷹匠の役割と社会への貢献
三輪優奈さんは、鷹匠としての役割を社会への貢献と捉えています。害鳥駆除を通じて、人々の生活環境を守り、自然との調和を図ることが彼女の使命です。優奈さんは、この伝統的な職業を通じて、現代社会における新たな価値を創造しようとしています。
また、若手女性鷹匠としての立場を活かし、この古典的な職業に新しい風を吹き込み、より多くの人々に鷹匠の世界を知ってもらうことを目指しています。彼女の未来への展望は、鷹匠の伝統を守りつつ、それを現代に適応させ、さらに発展させることにあります。
鷹による害鳥駆除の概要
害鳥駆除としての鷹の役割
鷹を用いた害鳥駆除は、自然界の捕食者と獲物の関係を模倣した、環境に優しい駆除方法です。鷹は、鳩やカラスなどの小型の鳥類にとって天敵であり、その存在だけで害鳥を効果的に追い払うことができます。
この方法は、鳥類がおもちゃや罠に慣れてしまう問題を回避し、害鳥が本能的に恐れる鷹の姿を利用します。鷹匠が訓練した鷹を飛ばすことで、害鳥はその地域を危険と認識し、避けるようになります。
この自然に基づいたアプローチは、化学薬品や物理的な障害物を使用する従来の方法に比べて、環境への影響が少なく、人々の生活にも優しい選択肢となっています。
都会での鳩やカラスの問題
都会では、鳩やカラスが生活空間に侵入し、様々な問題を引き起こしています。例えば、鳩は建物の隙間に巣を作り、糞による汚染や病気の媒介が問題となっています。
また、カラスはごみ集積場を荒らし、衛生問題を悪化させる原因となっています。これらの鳥類は、都市部での食料の豊富さと天敵の不在により、数を増やし続けています。その結果、人間の生活環境への影響が深刻化しており、効果的な対策が求められています。
害鳥とされる鳥の種類と被害
ムクドリの被害
ムクドリは、農業においては害虫を食べる益鳥として知られていますが、都市部では大きな問題を引き起こしています。特に、大群での鳴き声や糞による汚染は、人々の生活に大きな影響を与えています。
ムクドリの群れは、夜間になると大きな木や建物に集まり、その数は数千にも及ぶことがあります。これにより、騒音被害や衛生問題が発生し、特に都市部ではその影響が顕著です。
また、ムクドリの糞は、建物や車を汚すだけでなく、病原体を運ぶ可能性もあり、公衆衛生上のリスクとなっています。このように、ムクドリは一見無害な鳥かもしれませんが、その生態と行動が都市環境においては大きな問題を引き起こしているのです。
ハトの被害
ハトは、都市部でよく見られる鳥の一つで、その数の増加が様々な問題を引き起こしています。
ハトが原因で起こる被害には、建物や車への糞害、病気の媒介、そして騒音問題があります。特に、ハトの糞は酸性が強く、建物の外壁や自動車の塗装を損なう原因となります。また、ハトはサルモネラ菌をはじめとする様々な病原体を運ぶことが知られており、公衆衛生上のリスクも指摘されています。
都市部では、ハトが人間の生活空間に侵入しやすい環境が整っているため、これらの被害が顕著になりがちです。
カラスの被害
カラスはその賢さと適応能力の高さから、都市部でも生息しやすい鳥です。カラスによる被害は多岐にわたり、ゴミ箱を荒らし衛生問題を引き起こすことが最もよく知られています。
また、カラスは非常に縄張り意識が強く、自分の領域に人間が近づくと攻撃することもあります。このような行動は、人々にとって大きな迷惑となるだけでなく、時には安全上の問題をも引き起こします。
さらに、カラスは農業被害の原因ともなり、農作物を食い荒らすことで農家に経済的な損失を与えることもあります。
従来の害鳥駆除方法とその問題点
鳥獣保護法と害鳥駆除
日本では、鳥獣保護法により、多くの鳥類が保護されています。この法律は、野生生物の保護を目的としていますが、害鳥駆除を行う際には、特定の条件下でのみ許可されるため、駆除活動を複雑にしています。
例えば、カラスやハトなどの害鳥を捕獲または殺傷する行為は、特定の許可なく行うと法律違反となり、罰則の対象となる可能性があります。このような規制は、害鳥駆除を必要とする個人や企業にとって、適切な対策を講じる上での障壁となっています。
従来の駆除方法のデメリット
従来の害鳥駆除方法には、物理的障壁(ネットや剣山など)の設置や、音を使った追い払い、化学物質を用いた忌避剤の散布などがあります。
これらの方法は一時的な効果はあるものの、多くにデメリットが伴います。例えば、防鳥ネットは視覚的に不快感を与えることがあり、また、一度設置するとその撤去が困難な場合があります。
音を使った方法や忌避剤は、鳥が慣れてしまうと効果が薄れることが知られています。これらの方法は、環境への影響や維持管理の手間、コストなど、実施するにあたって慎重な検討が必要です。
江戸時代の記録などによると鷹匠はお殿様の鷹狩のお供にかりだされる家臣という位置づけなのですが。現代は全く役割が変わり、若い女性なども鷹匠の分野に進出してきています。これは非常に有意義なことであると考えます。
鷹匠という特殊な技術の伝承にとってはプラスになることは間違いないでしょう。