逆転人生「逆転の無罪判決!強盗犯に間違われた男」
2020年2月17日(月) 22時00分~22時49分
えん罪ミステリー!コンビニ強盗で逮捕され、300日拘束された若者。監視カメラがとらえた衝撃の事実。そして息子を信じる母の愛が、逆転の無罪判決へとつながる。
結果無罪になったからいいのでは!
いえいえそんなこと全然良くない、冤罪なんて普通の人間が一生に1度あることもない出来事です。その後の人生が変わっちゃうのですよ。
事件の起こったのは2012年6月16日の午前2時31分ころ
大阪府泉大津のファミリーマートで強盗事件が発生。レインコートとマスクの男がコンビニ店員ともみ合いレジから1万円を盗んで逃走。
約2ヶ月後の2012年8月7日コンビニから徒歩圏内に住む土井佑輔さんを逮捕。逮捕の決め手となったのはコンビニの自動ドアに残った指紋と風体が近かったから。
しかし、警察が指紋を照合できるといえば警察に指紋が登録されていたから・・・土井佑輔さんは過去に警察に逮捕されたからでは?
この時点で警察に疑わしいというバイアスがかかっていたからと言わざるをえない。
ドラマや映画で始まってすぐ警部が出てきてこいつが犯人だよいうシーンがあるが・・・
実際警察の捜査がそれに近いケースがあるのでは・・・そういう場合にえてして冤罪が生まれることに・・・
検察側は、犯人と思われる男が逃走時に自動ドアの出入り口を手で開ける様子が防犯カメラに映っていたことやコンビニのドアに残されていた指紋が男性と一致したとして、男性Aを2012年8月に起訴。自宅でサッカーの試合を見ていたという土井佑輔のアリバイも全く聞いてもらえなかった。
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弁護側は、2012年10月に事件5日前に男性Aがドアの同じ部分を触る様子を写した防犯カメラの映像を検察に開示させる。また、男性Aは事件発生時に友人と自宅にいたとするアリバイを主張。これらのことから無罪を主張した。これに対して検察側は事件前の店員の清掃で5日前の指紋は消えたと主張した。2013年6月に男性Aは保釈されている。
2014年7月8日、大阪地裁岸和田支部(渡辺央子裁判官)は無罪判決(求刑・懲役2年6月)を言い渡した。
判決では、店員の清掃で指紋が消えたとする検察側の主張を退けて5日前についた指紋である可能性があるとした。また、アリバイの主張に対しても不自然な点はないと述べる。
大阪地検岸和田支部は7月22日、控訴を断念したと発表。無罪判決が確定した。
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一方民事裁判では
2014年9月18日付で、無罪が確定して刑事補償法に基づき補償を請求していた男性に大阪地裁岸和田支部は勾留されたことに対する補償金として377万5000円を支払う決定をした。
男性は2012年8月の逮捕から約300日勾留されており、渡辺央子裁判官は「歌手デビューを目指して所属していた芸能プロダクションを辞めざるを得なかった」として、法の上限となる1日あたり1万2500円の交付を決定した。
無罪判決確定後、男性は大阪府と国を相手に慰謝料など計約1060万円の賠償を求めて大阪地裁に提訴。
男性側は「捜査当局は自らに不利な事実を隠した」と主張して、「タレント養成所を退学せざるを得なくなった」と慰謝料を請求。
大阪府は「逮捕したのは相当の容疑があったため」と違法性を否定。2015年4月17日の第1回口頭弁論で、国と大阪府は請求棄却を求めた。
なぜ間違われたか
真相は闇の中です。日本の警察検察組織は有罪率が非常に高く起訴すればほとんど被告は有罪になる。そのような中で犯人になるということはほぼ有罪が決定したようなこと。
警察ははなから犯人を決めていたフシがある。いわゆる決めつけ。
事件が長引いたときによくある話。
警察内部で上司に捜査担当が叱責を受けるシーンはよく見受けます。
警察検察は自信をもっているのです。犯人でなくても犯人にちがいないという根拠のない自信。これほど怖いことはありません。
冤罪被害者が377万5000円の補償金を受け取ってもこんなものは微々たるもの。
当時音楽活動で所属していたプロダクションもクビになったし、厳しい取り締まりでひどい目にあった。おまけに信用を失うことが一番怖いこと。
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