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柿元良仁の経歴
1958(昭和33)年9月12日生まれ、57歳。京都府出身。父の理志(まさし)さん(故人)の影響で同じ装蹄師の道へ。77年に大井競馬場の鮫島冨雄装蹄所に入門。83年からは美浦トレセンの坂元鉄馬装蹄所に入った。96年に美浦で装蹄所を開業。
弟子には次男・良美さん、三男・透さんがいる。過去に携わった著名馬はホクトベガ、ヒシアマゾン、ライスシャワー、ロジユニヴァース、メジャーエンブレムなど。
子供も装蹄師なので3代続く装蹄師の名門。
柿元良仁さん馬を見る眼力は並みでない
GI2勝牝馬のメジャーエンブレムを一目見たときに「この馬は化け物になる」と見抜いた眼力も熟練のプロならでは。「体つき、皮膚の感じで、走る馬は分かる。装蹄時も落ち着いていて、全然、物おじしない。本当に2歳の牝馬かと思った」。蹄の職人は馬を見る達人でもあるのだ。
蹄を護るために生まれ、磨かれてきた装蹄の技術。蹄のプロが競馬を支えている。競走馬が長く無事に走り続けられるのは、装蹄師の尽力があってこそだ。
装蹄師はどうしたらなれる?
装蹄教育センター(宇都宮市)で募集。試験に合格すると1年間、全寮制で授業を受ける(費用は約260万円)。講習期間中、もしくは修了後の試験に合格すると、2級認定装蹄師になれる。
職務形態としてはJRA、NAR(地方競馬全国協会)、乗馬クラブなどで働く勤務装蹄師と、個人で仕事を請け負う開業装蹄師がある。新人が開業装蹄師を目指す場合はベテラン開業装蹄師への弟子入りが一般的。一人前になるには15年かかるとされる。2級取得後4年以上たつと1級の受験が可能。
さらに9年以上たって、指導級認定装蹄師(弟子をとれる指導者)の受験資格を得る。美浦には現在、53人の装蹄師がおり、うち開業者は29人。定年は70歳。
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