北海道カルルス温泉
北海道初の国民温泉保養地
ひっそりとした環境で、湯治は
いかがでしょうか?
ストレスに効くやわらかい湯
ぞっかすることをひたすら拒み、
山間にひっそり息づく安らぎの
湯池場。あの有名な登別温泉から
わずか8キロ、来馬岳とオロフレ山の
山麓、登別川の谷間にある名湯で、
温泉としての開業は、明治32年に
さかのぼる。
温泉名は、無色透明で柔らかく
肌に心地よい湯が、ボヘミヤの
名湯カルルスバード(現チェコ、カルロヴィー・バリ)
の泉質によく似ていることからなずけられた。
昭和32年(1957年)には道内初の
国民保養温泉地の指定されている。
カルルスの湯は、病後や疲労の回復
自律神経失調症、偏頭痛などのストレス病に
効能がある。泉質は含ナトリウム(カルシウム)塩化物、
炭酸水素塩、硫化塩泉の単純泉。
巷のガイドブックによると、
ラジウム含有と書かれているのを
みますが、それは誤りで、カルルスの湯が、
よく効くことから、生じた誤解や思い込み
類であると思われます。
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安らぎを与える山と海の風
特筆するべきはその環境で、
太平洋に向かってひらけた標高250m
のところにいちしており、三方を
森林に囲まれていて、空気が清浄、昼夜の
気温が差が少なく、しかも穏やかな
日差しが注ぐという、典型的な
保護性気候に恵まれています。
あさは、塩粒子を含んだ海からの
潮風がまた、夕方から夜にかけては
オロフレ峠はじめとした周辺の
1000m級の山々から、海へ向かう風が
一日1回ないし2回吹き抜けます。
海からの風にはカルシウムやマグネシウム
ヨードがふくまれ、山からの風には
フィトンチッド(芳香性テルペン系物質)
がタップリふくまれる。
これらのの風が自律神経やホルモン系に
心地よい刺激与え、沈静化作用が働いて
ストレスを解消し、不眠症や高血圧症などを
和らげてくれるのである。
この貴重な環境は、乱開発に傾くことなく、
先祖伝来土地を守りとおすことで、保たれてきた
もので、日量1300トンという勢いの豊かな
湯もさることながら、今や望むべくもない
手つかずの自然こそ、カルルスの財産といえるでしょう。
もちろん、オロフレ峠からは、エゾ富士とよばれる
羊蹄山やクッタラ湖太平洋が一望でき、素晴らしい
展望がたのしめます。
♦カルルス温泉データ
●所在地 :北海道登別市カルルス町
●交通 :道央自動車道登別東ICから国道2号線
洞爺湖登別線で12km、約20分
●泉質 :単純温泉
●効能 :狭心症、心身症、慢性リウマチ性疾患、
慢性消化器疾患、火傷
●問い合わせ:登別観光協会
TEL 0143-84-3311
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