水曜エンタ「証言者が激白!あの事件の知らなかったコトSP」
2017年3月1日（水） 21時00分～22時48分
福本良夫（５３歳）阪神大震災当時は帝産バス運転手が出演します。
この運転手アノ写真のバスを運転していた”落ちないバスの運転手”として有名です。
阪神大震災でそれは起きた。阪神高速の倒壊した現場から半分落ちかけたバス。
落ちなかったのが奇跡と言われました。当時この写真は世界中で有名になりました。
直前の大阪駅で大半の乗客が降りていたのが幸いした。神戸には３人の乗客しかいなかったので、すんでのところで止まることが出来た。
福本良夫（ふくもとよしお）
ふくもと・よしお 1942年生まれ。
帝産観光バス運転手としてスキー客を乗せた帰り、西宮市内で阪神・淡路大震災に遭遇。阪神高速道の倒壊で危うく転落しそうになった。福本さん自身が真下から撮影した写真は、海外でも反響を呼ぶ。2001年から現職。京都市在住。
【福本良夫の今現在】
第８６回２０１４年選抜高校野球大会８日目の２９日、龍谷大平安（京都）側のアルプススタンドに野球部バス運転手、福本良夫さん（７１）の姿があった。
福本さんは、平成７年の阪神大震災で阪神高速を走行中に高架が落下し、間一髪で転落を免れた観光バスを運転。１３年から同校野球部員を送迎している。
現在の生徒は震災を知らない世代だが、ナインは“落ちないバス運転手”の「勝てよ」という声援を受け、６年ぶりの準々決勝進出を決めた。
結局龍谷大平安は決勝戦に進み、８－７で大阪の履正社に競り勝った。
これも福本良夫さんおかげなのか？
震災後バスを現場にのこして帰宅中の電車内で乗客が読んでいた新聞の号外を見ると、自分が運転していたバスの写真が１面に掲載されていた。
「このとき福本良夫さんは初めて事の大きさを知った」という。
その後もバス会社で勤務を続け、修学旅行生や乗客に「落ちないバス」の運転手として握手を求められることもあった。
１３年１０月に定年退職後、親しい教員に誘われ、平安（現・龍谷大平安）高校の硬式野球部専属のバス運転手に。
震災後一時期は、修学旅行生に落ちないバスの運転手としてよく握手を求められ、受験生のアイドルでした。
それから約１３年間、毎日のように学校から京都府内の練習場に部員を送迎する。ときには「監督に怒られるうちが華やぞ」などと部員を叱咤激励（しったげきれい）することもある。
一方で、部員には若さをもらっているといい、「体がダメになるまで運転手を続けたい」と仕事にやりがいを感じている。
震災から２０年目に入った今でも「助けられなかった人のことを考えると悲しい」と震災のことはあまり口にしない。ただ、２９日は孫のようにかわいいという選手らのベスト８入りに笑顔を見せた。「私が本当に“落ちないバス運転手”なら、このまま優勝に導きたい」と次戦以降も、スタンドで声援を送るつもり。
歴史を感じますね。あんなに怖い目にあってもやはりバスの運転手を続ける福本靖雄さん
最近のバス事故についてどういう感想を持ってられるのでしょう？
もちろんその後も福本さんは事故を起こしていません。
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一瞬、西宮市の阪神高速道路の芦屋料金所手前で、前方に白い稲光のような光を見ました。1995年１月17日午前５時46分です。
連休最終日の前日夜、長野県野沢温泉スキー場から満員の乗客を乗せ、京都、大阪で大半が降りました。車内は女性客３人と、運転の交代要員の相棒と福本良夫さんの５人だけ。
最初に激しい横揺れを感じた。
時速約70キロでしたが、必死でハンドルにしがみつき、側壁に当たらぬようにするのが精いっぱいの状況。
次は縦揺れ。道路が波打ち、車体が跳ねた。
前も見えなかった。揺れが止まった途端、道路前方が「ドシャーッ」と落ち、前につんのめったんです。怖いという感情は通り越していました。
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| 阪神・淡路大震災で阪神高速道路が崩壊し、転落しそうになった観光バス。撮影は、地震発生の約30分後＝福本良夫さん提供。1995年１月17日、兵庫県西宮市 |
後ろの非常口から脱出。暗かったが、ひっくり返った車が見えます。
約1.5キロ戻って階段を探し地上へ。阪神今津駅の公衆電話から京都市の会社に連絡しました。「バス落ちかかってるんや」「そんなアホな。車検証は持って帰れ」。信じてもらえないんです。
京都の本社の運行管理者には信じてもらえませんでした。
発生からそれほど時間がたっておらず、ニュースもない段階だと思います。
車検証を取りにバスまで戻り、待っていた相棒と停電で電気の消えたコンビニで使い捨てカメラを買い、写したのがこの写真。
レンズをのぞきながら「よう助かったなあ」と思い、初めて恐怖から気持ちが悪くなりました。
ぼう然と座りこんだり、押し黙ったまま立ちつくす人たちがいました。ガス臭く、たばこを吸うのもためらわれました。タクシーを探すのに昼すぎまでかかり、足先まで冷え切っていました。
あのバスは点検し、また運転しました。阪神高速も何度も通るけど、「ここやったなあ」と通り過ぎるだけ。怖くなることはありません。女性客３人は、１年ほどして訪ねてくれました。
亀岡市保津町のグラウンドまで、毎日のように龍谷大平安の野球部員を送迎しています。
福本良夫さんは個人的に地震の備えはしていませんが大震災から間もなく10年。（これは２００４年のインタビューです）
福本さんは最近は地震が多く、南海・東南海地震のニュースも気になります。
前の職場では観光バスで全国を走りました。口丹波はクリ、亀岡牛など名産が多い。それらの販売施設に、大型バスを積極的に受け入れる駐車場がもっとほしいらしい。
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