プロフェッショナル仕事の流儀
NHK総合テレビ 4月4日(月) 22:25~
伊藤秀男さん(日本通運)海外引っ越しシニアエキスパート
の特集です。
日本通運伊藤秀男さんの仕事
【日本通運伊藤秀男の仕事】
仕事や研究などで海外に長期赴任する日本人は、家族もあわせて84万人ほどにのぼります。
そんな人々の引っ越しを手がけて24年。
伊藤秀男さんのこなした海外への引っ越しは6千軒にのぼります。
約千人いる日本通運の海外引っ越し担当の中で、熟練した技術を持つ「シニアエキスパート」は4人しかいません。伊藤秀男さんはその中でもNO1の技術といわれています。
海外引っ越しは、国内から国内の引っ越しよりも難易度が高い。2カ月以上、輸送船で揺られることもあるので、しっかりと梱包が必要です。
国内の引っ越しでは、素早く作業ができるように開発が進み、テレビや食器には専用の箱があり、タンスは専用の毛布などにくるめばいい。
梱包資材も技術が進歩し、スキルの無い引っ越し作業員でも比較的に簡単にこなせます。
だが、海外に送る 荷物にこうした資材は使えません。
なぜなら通関での手続きが面倒になるため国内用の梱包資材はほぼ使用できないのです。
使用可能な梱包資材は、は段ボールとプチプチのある気泡緩衝材、それに粘着テープだけです。
これだけの梱包資材で、荷物が動かない正確な梱包を行うのは至難の業です。
海外引っ越しで作業が難しいのが、液晶テレビの作業だ。画面が年々大きく薄くなるのに加えて、重心も不安定、輸送中に梱包が不十分ですと壊れる可能性が高いです。
伊藤秀男さんは、サッ、サッと厚手の段ボールに次々とカツターを入れていきます。
目分量で切ったそれぞれを組み合わせて荷物のすきまに入れていきます。
テレビのタテ・ヨコにぴったり合う「箱」があっと いう間に出来上がります。
別の段ボールでつくった2本のつっかえ棒を入れて補強すると、上に荷物を積んでも、その重さに耐えられる強度が出る。テレビ1台の作 業時間は約10分。慣れない人なら30分もかかる。「なぜこういう梱包になるのか、理屈から理解しないと上達しない」と伊藤秀男さんはいいます。
切り絵職人のように次々と段ボールを切り、パズルを解くようにそれを組み合わせて包む。この繰り返しだが、「いろんな形をした家具を四角におさめて運ぶのは爽快」と話されます。
海外に戻る外国人の引っ越しを手伝うこともあるそうです。
大きくて複雑な形の家具が山のようにあり、「おっ」と頭を抱えることもある。
てきぱきと梱包する 姿を見た家主から「エクセレント!」と感嘆の声が上る。「海外の業者は箱に荷物を詰めるだけ。日本の引っ越し技術は世界一ですからね。」
DVDやマンガなど、赴任先の国の通関が持込を制限する品目がある場合、注意を促すのも大きな仕事だ。これは6000件の引っ越しをこなしてきた、伊藤秀男さんならではの経験に
よるところが大きいです。
2001年の米同時多発テロ後、持つ込み禁止の品 目が増えました。
東京電力福島第一原発事故の後は、ほとんどの国で日本からの食料品の持ち込みが認められなくなりました。
どの国に何が持ち込めないのかを頭に入れ ておくのも、素早くするひけつ。これも経験が大きくものを言います。
後輩社員の指導役もこなします。
作業のイロハをマニュアルにして伝えるのが、最近の若手は分からない作業を先輩任せにする傾向があるといいます。よく言えば慎重、悪く言えば人任せ。
「マニュアルに 頼りすぎるのもよくない」と、実際の引っ越し作業で若手をリーダー役にして、その下で働きながら実戦で仕事を教えるそうです。
海外の拠点では現地スタッフが同じように引っ越し作業をしています。「海外も含めて作業の品質を統一したい」。それが今の目標だといいます。
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【伊藤秀男さんの役職・年収は】
伊藤秀男さんは日本通運海外引っ越し作業員1000名強の作業員のトップ「シニアエキスパート」です。わずか4名しかいません。
勤続は26年です。
ちなみに日本通運の平均年収は603万円
勤続平均18.3年、平均年齢42.2歳
このことから、考えると伊藤秀男さんの年収は
800万円~1000万円の間ですね。
【伊藤秀男さんの相棒】
21年ほど前に出張先のオーストリアで買ったカッターを大切に使っています。米国スタンレーワークス社製というこのカッターは、海外転居用の分厚いダンボールを切っても、歯が折れない優れものだそうです。
【伊藤秀男さんの趣味】
アウトドアキャンプやアウトドア料理が趣味
時間があれば1週間ほど山にこもるそうです。
アウトドアで自慢の料理を家族にふるまうのが趣味だそうです。とことん突き詰めるのは
仕事も趣味も同じとは同僚の日本通運社員の評価です。
まとめ
いかがですか?どんな仕事にもプロとしての技術や流儀がありますね。
仕事でも趣味でもとことん納得のいくまでやる。
それが、伊藤秀男さんのプロフェッショナル仕事の流儀でしょうか?
そこのキモ見ることが出来るのは、この番組の醍醐味ですね。
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