NHK大河ドラマ「真田丸」あらすじ第8回「調略」春日信達悲運

さなだ3

NHK大河ドラマ「真田丸」あらすじ第8回

2月28日放送 NHK総合テレビ 20:00より

第8回みどころ

信尹は信繁を伴って、春日信達の調略にむかいます。

昌幸は信達を調略するため、北条氏を利用、北条氏政が海津城を春日信達に返すとの証文を取ることに成功。

信繁が信尹みたいになりたいと憧れを言うが、決して俺のようになるなと信繁に言いいます。

この後真田信尹は驚くべき行動にでます。

海津城の話を聞き喜ぶ春日を真田信尹が暗殺します。

【昌幸は信繁に上杉家臣の調略を命じる】

家康は北条の勢いにおびえて、阿茶が手を焼くほど、落ち着きをなくしていました。だが本多正信が北条が北上して信濃・越後を攻める今こそ、甲斐攻略の好機ではと進言すると家康は冷静に考え始めました。

一方真田屋敷では、昌幸が上杉を裏切ることを知らない信幸が、北条攻めをせかしていました。海津城では信繁と信尹が春日信達調略の計画を相談していました。

信達の父・高坂弾正は武田家を支えた重臣の一人で、海津城はかって弾正の城でした。信尹は、信達に信繫のことを自分の三男・信春だと紹介し、酒を酌み交わすのでした。

信達は上杉景勝が自分を戦いに帯同させずに、海津城の守り役にしたことに不満を持っていました。信尹もその気があればあなたは一国一城の主に成れると、信達を持ち上げ、昌幸が上杉を見限って、北条につくことを打ち明けます。

信尹「上杉はすでに死に体、沈みかけた船からは早く逃げるに限る。(身をのりだし)北条につかれよ

信達「ばかな」

なおも言いかける信尹を制し、信達は部屋を出ていきました。信繁は、信達が上杉を裏切るとは思えませんでしたが、信尹は手ごたえを感じたのでした。

そこで今度は信繁が正体をあかし説得を試みます。

信達 上杉にはおんがある。父亡き後、何とか春日の家を守ろうと、ひたすら励んできた。武田が滅んだあとは織田に付いた。その織田があんなことになり、途方に暮れていた時、上杉景勝さまが拾ってくださったのだ。

信繁 そもそも上杉は春日さまを守ってくれたわけではありません。織田勢を追い払ったのは、あなた方北信濃の国衆です。上杉は、織田が手放した北信濃を都合よく手に入れただけではありませんか。今は、地の利を心得ているあなたを、駒として敵の目前に置かれているに過ぎない。

だが、信達の気持ちは変わりませんでした。信尹は「人は理屈で固められると、むしろ心を閉ざす。焦りは禁物じゃ、ゆっくり次の手を考えよう」と諭します。

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【昌幸・氏政、氏直にあう】

信達調略が難航していることを知り、昌幸は活路を開こうと、北条氏直に会いに行きます。だが

氏直は昌幸にきつく当たります。信達を調落し、北条の味方の引き入れたといっても評価しません。

氏直 北条を侮るか、春日如きの力を借りずとも、上杉を蹴散らすだけの力を、われらはもっておるわ。そのようなみやげはいらぬは。

そこへ氏政登場

昌幸 初めてお目にかかります。真田阿房守昌幸でございます。

氏政 なに真田・・・武田にその人ありと言われた真田安房守殿か・・・皆の者、真田殿が加勢してくださるぞ。百万の味方をえたも同じじゃ。

最大級の褒め言葉に、さすがの昌幸も恐縮します。

さらに、信達に海津城をあたえることを約束する手紙を書くことを承知します。

7月14日北条軍は三万近い軍勢で侵攻を開始します。対する上杉は、七千の兵で海津城に本陣を置きました。ほどなく昌幸は上杉を裏切ったことが景勝に伝わり信尹は厳しく責められます。

景勝 何を考えているのだ、そなたの兄は。許しがたい裏切りじゃ

信尹 おやかた様、兄と弟、常に思いが一つとは限りませぬ。・・・もう兄には愛想が尽き申した。

信尹の三男・信春になりすましている信繁も上杉に尽くす覚悟を示し、景勝を喜ばせます。だが兼続は信尹にあやういものを感じていました。

信尹と信繁は、信達調略をいそいだ。氏政が海津城を信達に返すことを約束したと伝えます。

 

信尹 上杉の下では、いかに働いても城代止まり。おぬしにもそれは分かっているはず。北条を勝利に導いて、父上の海津城を取り戻せ。なき父上もそれをお望みじゃ。

信達 今でもたまに思う。武田さえ滅んでいなければ、こんな苦労はしなかった。信玄公がいかに大きかったという事じゃ。九年前、あのお方がなくな慣れた時、わしら家臣も、皆死んだのだ。

信繁 いえ、死んでは織りませぬ。わが父真田安房守は、沼田・岩櫃の城を、死にもの狂いで取り返しました。

春日様も、北条氏直様の元で海津城を取り返し、武田の無念を晴らしてください。それでこそ、父上の面目も立つというものではありませんか。

ついに信達が首を縦に振りました。

 

【信達の裏切りが発覚】

北条軍と上杉軍は千曲川を挟んで対峙していました。

北条軍は、信達の兵と示し合せて、上杉軍を挟み撃ちする作戦にでました。ところが、北条陣では、地元の漁師から、上杉の軍が七千ではなく、一万も二万もいると聞き、氏直は驚きを隠せません。

漁師にばけた佐助の情報操作でした。さらに信達がはりつけにされているのが、見つかります。信達の寝返りが上杉に発覚しました。

それでも昌幸は氏直に上杉との決戦を勧めます。それには昌幸一流の考えがありました。

昌幸 ここは、このまま、攻めるしかありませぬな。・・・戦いには勢いというものがござる。いまなら策を弄さずとも、勝利はわれらのもの。

氏直 徳川が甲斐に入ったという知らせが届いておる。もし上杉にてこずり、その隙に甲斐を取られたらなんとする。ここは兵を引く。

さなだ6

【北条の撤退】

北条は上杉との戦いを避け、甲斐に向けて南下しました。信達は、信尹に殺されました。信達に裏切り者の汚名を着せ始末することで、景勝に恩を売り、上杉軍を挟み撃ちすることが出来なくなった

氏直に兵を引かせるのが真の狙いでした。

一方、景勝も家臣の柴田重家がおこした反乱を鎮圧するため、越後にもどっていきました。

すべては昌幸の思惑どおりことは運びました。

真田屋敷に戻った信繁は信幸に、昌幸と信尹の策略を話していました。

信幸 しかしわからぬ。いったい父上はなにをなさりたいのだ。

信繁 信濃から北条は兵を引き、上杉も越後へ戻りました。北条が南に向かったことで、徳川も動けなくなった。今信濃は空っぽです。

そこへ、昌幸があらわれました。昌幸は信繁に信達調略の労をねぎらい、思わぬことを言い出したのです。

昌幸 これより信濃はわれら国衆がおさめる。一人ではむりだが、国衆が集まれば、一つの大きな力になる。

そもそもここは武田の領地じゃ、となれば、元武田の家臣が、治めるのが当たり前。北条がなんじゃ。

上杉がなんじゃ。大名などいらぬ。我らが暮らす地は我ら自身の手で守る。我らだけの国を作るのだ。

まとめ

いかがでしたか。春日信達を卑怯な手で、だましまんまと信濃を守った昌幸、どんな卑怯な手を使ってでも自分の土地は自分で守る。

戦国時代では仕方のないこと。むしろそれぐらいでないと生き残れないのですね。

恐るべし真田昌幸

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