熱中症の処置、5月も要注意、頭痛・吐き気・倦怠感、子供老人注意!

熱中症を避けるためにできる事

こんな時は要注意です。

熱中症の症状、処置について調べました。

本年は5月でも真夏日が続出しています。

 

子供さんや老人には特に注意してください。

5月であっても熱中症は、十分に起こりえます。

 

安易に考えず、症状によっては、

救急車を呼ぶことも考えましょう。

 

熱中症情報はこちら

 

1.熱中症の症状を見極める

1度から3度までの段階に分けられています。

1度(熱失神・熱けいれん、現場での応急処置で対応できる軽症)

めまい、失神、筋肉痛、こむら返り、大量の発汗

 

2度(熱疲労、病院搬送が必要な中等症)

頭痛、気分の不快、吐き気、嘔吐(おうと)、倦怠(けんたい)感、虚脱感

 

3度(熱射病、入院して集中治療が必要な重症)

意識障害、けいれん、手足の運動障害、体に触ると熱いぐらいの高体温

 

2度以上の症状では救急搬送が必要です。

 

 

イ.めまいや顔のほてり

ロ.体のだるさやはきけ

 

ハ.筋肉痛や筋肉のけいれん

ニ.変な汗のかきかた

ホ.呼びかけに反応しない

へ.体温が高く皮膚の異常

ト.水分補給ができない

こういう症状が出たら要注意です。

 

2.熱中症の症状別改善方法は?

熱けいれん

生理食塩水(0.9%の食塩水)を補給すれば通常は回復します。

熱失神・熱疲労

涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。

熱射病

死の危険のある緊急事態です。集中治療のできる病院へ一刻も

早く運ぶ必要があります。また、いかに早く体温を

下げて意識を回復させるかが予後を左右するので、

身体を冷やすなど現場での処置が重要です。

 

熱射病が疑われる場合には、

直ちに全身に水をかけたり、

濡れタオルを当てて身体を冷やします。

また、首す じ、脇の下、大腿部の付け根などの大きい

血管を水やアイスパックで冷やす方法も効果的です。

足を高くし、手足を末梢から中心部に向けて

マッサージするのも 有効です。

吐き気やおう吐などで水分補給ができない場合には

病院に運び、点滴を受ける必要があります。

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3.専門家らのアドバイス

昭和大学医学部教授 昭和大学病院救命救急センター長
日本救急医療評議員 専門医指導医
熱中症に関する委員会委員長
三宅康史先生

よりのアドバイス

 

昔は熱射病、日射病と呼ばれ方が様々でしたが、

2000年から熱中症に統一して軽い方から1度、2度、3度と

3段階に分けましょうということになりました。

 

日本人は松竹梅と分けるのが好きですからね。

熱中症発症の理由

熱中症は夏にかかる人が大半です。

という事は夏の暑さが大きな原因の一つになっている

 

ということです。私達の身体はだいたい36℃台を安定して

維 持しているのですが、夏、暑くなると身体から熱が

うまく逃げなくなります。加えてスポーツや肉体労働を

している人は身体の中にさらに熱を作り出しています ので、

 

体温があがった際には基本的には汗をかいたり、

身体の表面から熱を空気中に逃がして

37℃を超えないように出来ています。

 

例えば汗をかいて乾くときに身体の表面から気化熱を

奪うようになっています。また、顔が赤くなるのは

顔の表面に血管、血液が拡がってきて身体の表面から熱 を

外に逃がそうとする為です。

 

そのようにして体温が上がらないように身体は調整されています。

また、肉体労働やスポーツなど普通以上に頑張ってしまうと、

身体がどんどんと熱くなり汗をかくと

身体の水分が減っていきます。

 

水分が減ると、 37℃以下にコントロールされていた

身体の体温が徐々にあがってきて、最悪の場合、

41℃くらいまで上がることもあります。

 

37℃以下で一番うまく働く脳 を含めた重要臓器は、

体温が高くなることで機能しづらくなります。

また、汗をかくと身体の血液が減ってきて血のめぐりが

悪くなってしまいます。以上2点に よって身体の調子が悪くなり、

熱中症を引き起こします。

 

熱中症はどのようにして起こるのか

環境省「熱中症環境保健マニュアル2014」から引用

イ.子どもが発症する危険性について

子どもは身体が小さい分、環境の影響を受けやすいです。

同じ暑い環境の中にいると、60キロの人と20キロの人とでは、

 

どちらも体の6割が水分だ とすると、

当然20キロの人の方が水分が少ない為、

熱の影響を受けて先に体温が上がってしまいます。

 

また、汗をかく能力も子どもは低いです。

腎臓の働きも 大人に比べると弱いので尿も作りづらく、

熱中症になりやすいのです。

 

特に乳幼児は自分からその環境から逃げるとか、

水を飲みに行くとか、服を1枚脱ぐなど自らが出来ないので

熱中症のリスクが高まります。 予防のポイントですが、

子ども自身が気を付けるのではなく、

保護者の方が注意してあげなければいけないのです。

 

子どもの熱中症を防ぐポイント(1)顔色や汗のかき方を十分に観察しましょう

(1)子どもを観察した時、顔が赤く、ひどく汗をかいている場合には、

深部体温がかなり上昇していると推察できるので、

涼しい環境下で十分な休息を与えましょう。

 

(2)適切な飲水行動を学習させましょう

喉の渇きに応じて適度な飲水ができる能力を磨きましょう。

 

(3)日頃から暑さに慣れさせましょう

日頃から適度に外遊びを奨励し、暑熱順化を促進させましょう。

 

(4)服装を選びましょう

幼児は衣服の選択・着脱に関する十分な知識を

身につけていません。そのため

 

保護者や指導者は熱放散を促進する適切な服装を選択し、

環境条件に応じて衣服の着脱を適切に指導しましょう。

環境省「熱中症環境保健マニュアル2014」から引用

熱中症かな?と思ったら
熱中症かな?と思ったら イメージ

夏場ご家族や周りの方の体調が悪くなった時は、

熱中症かもしれないと疑うことが大切です。

まず声をかけてあげて、もし意識が

はっきりしていなけれ ば救急車を呼んで

あげなければいけません。 意識が普通でない場合は

脳に症状が出ている場合が高いのですぐ呼んで下さい。

意識がある場合は応急処置をして下さい。

 

日が当たらない場所に避難させたり、

特に男性はネクタイをしめていたり、

 

ベルトをとめていたりするので、

緩めてあげて汗を乾かしやすくしてあげましょう。

 

そしてよく冷やした、お茶やお水を飲 ませましょう

。冷えていてもアルコールは飲ませてはいけません。

 

飲ませてあげると言っても、他人が飲ませるとむせたりする

可能性があるので、本人に持たせて自分で飲むようにさせて下さい。

 

そのときにしっかりと持てない などの症状があれば、

救急車をすぐに呼んで下さい。

 

また、処置が始まり、症状が良くならない場合も救急車を呼んで下さい。

高齢者の熱中症について

例えば2010年は1700人以上熱中症で亡くなった方がいます。

たかだか夏の数か月で起こっています。

 

その中で高齢者が占める割合はやはり高い のです。

一昔前は厳しい冬で亡くなる方が多かったのですが、

今では厳しい夏にも亡くなる方が増えています。

 

その原因の多くは熱中症が関係しています。

高齢者の方は暑さに気付きにくいのです。

 

若い方が暑がるのは我慢が足りないのではありません。

暑さをすぐに不快に思えるのです。

 

ところが高齢者は暑さに気 付けず、

また、汗をかく能力も衰えていたりします。

 

今いる環境で特に喉が乾いていなくても1時間に1回など

こまめに水分をとって脱水にならないようにして 下さい。

 

夜間などはトイレに行きたくないという理由で

水分摂取を控える高齢者の方が多いのですが、

そうではなくて水分をとることが最も大事です。

 

あとは、 暑さを感じにくいのであれば、

今何度くらいの部屋に自分が住んでいるのか室温を測るべきです。

室内にちゃんと温度計、湿度計を設置することが必要です。

 

室温を測り、30℃を超えたら冷房のスイッチを入れるようにして下さい。

あとは、朝早くに散歩するなどといった汗をかく

運動を心掛けて頂き、体力増進とと もに

暑さに慣れていくようにしましょう。

 

アドバイス
アドバイス イメージ

常に冷たい水を持ち歩くことが大切です。

自分で気づきにくいので周りが声をかけてあげて

意識がしっかりしているかなど気を付けて頂く事が必要です。

 

特に近所に高齢者の方がいれば、

暑い日中など特に意識してあげましょう。

 

昨今、孤独死など言われていますが、

まず声をかけてあげて、お茶をあげようかと

言えるようなご近所付き合いも大切ですね。

 

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