ポテトサラダからO-157
製造工場は群馬県高崎市の株式会社光食品 惣菜製造工場です。
埼玉県熊谷市の総菜店で販売されたポテトサラダを食べた6人からO157が検出された問題で、ポテトサラダは別の工場で作られたものを仕入れ店舗で最終的な調理をして販売されていたことが分かりました。店舗では客みずからがスプーンなどで取り分ける販売方法だったということで、県は、どの過程で菌が混入したのか調べています。
県などによりますと、総菜店を運営する会社は、ポテトサラダを群馬県の食品工場から仕入れて総菜店など34店舗におろし、各店舗でハムやリンゴの具材を混ぜ合わせる調理をしていたことが分かりました。
店頭では、客みずからがスプーンやトングでポテトサラダを取り分けた分を販売する仕組みで、複数の客が同じスプーンに触れる状態だったということです。
県などによりますと、ポテトサラダは、高崎市にある食品加工工場で作られ、密封された状態で、総菜店を運営する群馬県太田市の「フレッシュコーポレーション」が購入していたということです。
ポテトサラダを製造した会社は
株式会社光食品 惣菜製造工場
WEBページはありませんが、光食品は惣菜専門製造業者のようです。
業歴等は不明です。
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このあと、運営会社から群馬県や埼玉県、それに栃木県にある総菜店34店舗に前日の深夜から未明にかけて配達されていました。
そして、それぞれの店舗でリンゴやハムを切ってポテトサラダに混ぜ合わせていたということです。その後、ポテトサラダは大皿に盛りつけられ、客が専用のトングやスプーンで取り分けたものを量り売りをする販売方法だったということです。
運営会社によりますと、専用のトングやスプーンは2時間おきに交換しているほか、包丁などの調理器具は、使用するたびに必ず消毒することなどが会社のマニュアルで定められているということです。
埼玉県や群馬県にある同じ系列の総菜店で販売されたポテトサラダを食べた10人からO157が検出された問題で、保健所がポテトサラダを製造した群馬県高崎市の食品工場から回収したサンプルを検査したところ、サンプルからはO157は検出されませんでした。
一方、前橋市の店舗で販売されたポテトサラダを食べた人から新たにO157が検出され、これで感染した人は合わせて11人になりました。
この問題は、今月7日から8日にかけて、埼玉県と群馬県にある同じ系列の総菜店、埼玉県熊谷市にある「でりしゃす」籠原店と熊谷店、前橋市の六供店で加工販売されたポテトサラダを食べた14人が腹痛などを訴えたもので、このうち10人から腸管出血性大腸菌O157が検出され、埼玉県は、ポテトサラダが原因の食中毒と断定しました。
さらに前橋市の保健所によりますと、六供店で今月11日に販売されたポテトサラダを食べた人から新たにO157が検出されたことが市などへの取材でわかりました。これで感染した人は合わせて11人になりました。
店舗内でもハムりんごなどの加工を行う
ポテトサラダは、高崎市の食品工場が5日から7日にかけて製造したもので、合わせて580キロ余りが34店舗に配送され、それぞれの店でハムやリンゴなどを混ぜて販売していたということです。
ポテトサラダ工場からはO-157を検出できず
このため高崎市の保健所は、21日、食品工場に立ち入り調査を行い、10人が食べたポテトサラダが製造された今月5日と7日のサンプルを回収して検査したところ、サンプルからはO157は検出されなかったと、会見で明らかにしました。
感染源は
製造工場の疑いも捨てきれないですが、店舗でも現地加工を行うのでOー157混入の可能性は捨てきれません。
O-157潜伏期間
潜伏期間は多くの場合感染してから3~8日後に発症します。
感染すると腸の中で菌が増殖し、その際に強い毒性のある『ベロ毒素』を作ります。このベロ毒素が腸の粘膜や細胞を破壊し出血性下痢や腎不全の原因となります。
主な症状
・発熱
・水様性の下痢が続く
・激しい新鮮血を伴う血便 など
激しい腹痛が起こり水様性の下痢を繰り返します。次第に鮮血が混じる血便が出るようになります。
抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は重症化するリスクが高く、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重篤な合併症を起こし、最悪の場合死に至るケースもみられます。
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