ソフトバンク副社長ニケシュ・アローラさん
が突然の解任です。昨年には2015年4~6月決算発表記者会見では
契約金や年収に多大なコストをかけても、「それだけの値打ちのある人材むしろ
安い買い物」と述べていたのに、
突然の解任。しかも2016年株主総会前日の話です。
合点がいきませんね。孫正義社長の考えにどういう心境の変化があったのか?
ソフトバンクグループは22日、東京都内で株主総会を開いた。
前日に突然退任が発表されたニケシュ・アローラ副社長が冒頭、「2年前、孫正義社長から仕事 を与えられ、グループの成功の基盤を作ることができた。
これから5年、10年とグループを率いる孫社長の決断を尊重したい」と述べ、自ら退任する考えを表 明した。孫氏は「アローラ氏にはすばらしいサポートをいただいた」と応じ、“円満退任”をアピールしたという事ですが。これもなかなか素直には取れません。
なにせ、株主総会前日の発表は尋常ではありませんね。
ニケシュ・アローラの経歴
氏名:Nikesh Arora(ニケシュ・アローラ)
生年月日:1968年2月9日(48歳)
学歴:バナーラス・ヒンドゥー大学 (現 インド工科大学 (BHU) ヴァーラーナスィー校)
ボストンカレッジ
ノースイースタン大学
2015年5月、ソフトバンク社長の孫正義から「将来のことは今コメントすべきではないが、最重要な私の後継者候補であることは間違いない」と語り、アローラが後継者候補であるとの発表があった。
2015年6月、ソフトバンク代表取締役副社長およびヤフー取締役会長に就任した。ソフトバンク株主総会で、孫正義から「後継者の筆頭候補だ」と紹介される。また15年3月末までの半年間で総額165億5600万円の報酬を得ていたことが明らかとなりました。
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ニケシュ・アローラの退任理由
当社代表取締役社長の孫 正義は、
アローラを有力な自身の後継者候補として考えていま したが、
数多くのテーマに取り組む中で、
当面は当社グループのトップとして指揮を執り続 ける意向です。
一方で、アローラは、数年のうちに孫に代わって
当社グループのトップとし て指揮を執りたいとの意向でした。
こうした両者の時間軸のずれを踏まえ、
アローラは当社 の代表取締役及び取締役を任期満了に伴い退任し、
次のステップに進むこととなりました。
①孫社長とニケシュ・アローラ副社長の交代時期
の時期が2人の間で意見が合わなかった。
一刻も早くとの副社長と相当数年月がかかるとの社長の見解に
開きがあってうめることが出来なかった。
孫社長がニケシュ・アローラ副社長に譲り渡す社長のイスが惜しくなったのかも
②払っている役員報酬に比べて副社長の仕事に満足がいかなかった。
昨年夏には
「それだけの値打ちのある人材むしろ安い買い物」と述べていたので。
インド企業のM&Aだけのためにニケシュ・アローラ副社長をスカウトした?
今年にいってから、しかも株主総会の前日に株主に事前に届いた株主総会の招集通知には、アローラ氏を取締役として選任する人事案が載っていたが、
ソフトバンクグループは株主総会の当日になって、アローラ氏を取締役候補から急きょ取り下げる異例の事態となった。
③アローラ氏は着任すると出身地のインドや東南アジアなどの新興企業に相次いで投資をし、インドでは大がかりな太陽光発電事 業をスタートさせた。
しかし、もともと日本市場が中心のSBG社内からは「ニケシュのために、いちいち英語で報告しないといけない」「人事権をちらつかさ れた」などと古参幹部を中心に戸惑う声があがっていた。
孫氏もアローラ氏と意見が合わず、側近の前で珍しく愚痴をこぼすことも。アローラ氏も高額報酬の割 には思ったほどの実績をあげていない。
最終的には意見の食い違い、ニケシュ・アローラ氏が被害者との見方も?
ニケシュ・アローラの年収
2015年6月19日のソフトバンクの有価証券報告書
によりますと、2014年9月~2015年3月の半年でで165億円と発表されています。
孫正義ソフトバンク社長はこの報酬額については次のように
語っています。
それだけ価値のある買い物、むしろ安い買い物
昨年ニケシュ・アローラ副社長が手掛けた重要案件
インドのネット通販会社のM&A スナップディールなど
では投資に関する利益が500億円規模にも上ってきていて
大成功、ニケシュ・アローラ副社長の年収は半年で回収できたと豪語していました。
しかもこの165億円の報酬の発表は株主総会後
という事を考え合わせれば、孫社長にはこういう卑怯な面が少しあると
考えられます。それが会社をこんな気大きくした要因と言ってしまえば
それまでですがね。
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