2016年祇園祭長刀鉾のお稚児さんが決まりました。
2016年の長刀鉾のお稚児さんには
「ヤサカ観光バス」の社長の長男の粂田龍志くん(10歳)
ヤサカ観光バスは京都・大阪で手広く貸し切りバス事業を行う企業です。
【ヤサカ観光バス株式会社】
代表者 | 取締役社長 粂田 晃稔 |
設立年月日 | 昭和32年8月1日 |
車両台数 | 142両(京都 74両・大阪 43両・滋賀 16両・兵庫 9両) |
事業内容 | 一般貸切旅客自動車運送業(貸切観光バス) |
お稚児は厄払いを行う神の使いとされていて、祇園祭では重要な役割を担います。
7月17日の前祭の山鉾巡行で先頭を行く、長刀鉾に乗って、注連縄を切って巡行をスタートさせます。
祇園祭長刀鉾のお稚児さんになるには
立候補などはなく、すべて秘密裏に進められます。
やりますといって簡単にできるものではなくあくまで名誉職。
お稚児に選ばれたら多額の費用がかかるので、資産家の家柄が選ばれるのは必須です。
尚、過去1年以内に家族内で不幸があった家庭は選定から除外されます。
資産家から選ばれるのは、祇園祭のお稚児さんのサポートには
気力、体力だけではなく、ものすごくお金がかかるから。
候補に挙げられる家庭も限られていますので、親子代々でお稚児さんをしたり、
兄弟でお稚児さんをするケースもよくあります。
今回の粂田兄弟もそうですね。
長刀鉾お稚児さんにかかる費用は?
お稚児さんは名誉職です。とはいってもです、
お金がかかりすぎ、
断るケースもあるようで、候補に挙げられる家庭は親子代々でお稚児をしていたり、
兄弟でお稚児をしたり、というケースが多いようです。一体何にかかるのか?と疑問に思いますが、結果的に約2000万以上は費用がかかるそうで、父母の羽織袴の新調や関係者の飲食・接待にハイヤーの手配、儀式ごとの子供の着物代、お祝いの品の買い揃えなど。
これは、まず普通のサラリーマン家庭では絶対無理、
断言できます。もちろん長刀鉾保存会が普通の家庭に声をかけることもありません。
これは、葵祭の斎王代なども同じ仕組みです^^
思わず笑ってしまう金額ですが、お母さんの着物の新調だけで、その呉服屋は1年暮らしていける程の売上になるとか。これは確かに資産家のお坊ちゃんでないと不可能。
2000万円うん安いね!
それより名誉だね、お稚児に選ばれるのは・・・そういう家庭でないとね。
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女人禁制 の儀式
稚児・禿 は祇園祭の稚児に決定すると
長刀鉾の稚児が、禿(かむろ)とともに八坂神社を訪れます。
実はこの日から稚児は、正式には、地面を踏むこ とができなくなります。
そこで活躍するのが「強力(ごうりき)」と呼ばれる男性。
この強力が稚児を担いで馬に乗せます。
そして立烏帽子水干姿で白馬に乗っ た稚児は、
四条通を八坂神社に向かって出発します。
「社参の儀」は俗に「お位もらい」ともいわれ、
八坂神社でお祓いをうけ、「五位少将十万石」と
同じ格式を授かれるといいます。この日から稚児は巡行まで、
精進潔斎の生活に入ります。
女人禁制の祭のしきたりにしたがい、稚児の世話一切は、
男性がしなくてはならなくなります。
つまり、普段は母親が食事を用意していても、この期間 中、
稚児の食事は父親がつくらなくてはなりません。
食事の時間も、母親や妹など、女性は絶対に同席することができません。
祭にまつわることもすべて、
男性の役員 が世話をすることになります。
また、粽購入で長刀鉾の見学ができます。
女性は粽を購入しても、長刀鉾に
上がることはできません。
祇園祭りも7月に入ってからいろいろな行事が行われます。
7月1日 長刀鉾町吉符入へ
吉符入は、長刀鉾町会所の二階で、保存会の役員や囃子方らが見守るなかでおこなわれます。まず、稚児と禿の名前を書いた吉 符を神前に納めます。
次に稚児が、「蝶、とんぼの冠」といわれるクジャクの羽を飾った冠をかぶって、二人の禿とともに、町関係者の前で舞を披露します。そ の舞というのが、巡行のときに鉾の上で舞う、舞です。
町会所の窓から運が良ければ、一般の人も見ることが出来ます。
もちろん儀式立会は関係者のみになっています。
役員たちの前で披露する舞は、いわばテストのようなものです。
ここで合格点が与えられると、今度は、町会所の窓辺から身をのりだして、四条通に向かって舞をはじめます。このとき、奉納囃子とよばれるお囃子も演奏され、その音にあわせて、優雅に舞います。
この時に四条通で町会所を見上げてると、お稚児さんの舞を見ることができるため、毎年、たくさんの方が歩道に詰めかけて、この行事を見守っています。
稚児の舞が通りに向かって披露されると、大歓声があがります。
こういった流れのなかで、祭神を祀り、祭の無事を祈願する行事が「吉符入」です。関係者たちが、祭の申し合わせをする場でもあるそうです。
長刀鉾町 以外の山鉾町でも、7月1日から18日にわたって吉符入がおこなわれます。また、お囃子をもつ山鉾では、この吉符入の夜から、お囃子の稽古をはじめるなら わしがあります。
町会所の二階で練習することから、「二階囃子」と呼ばれています。
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