名医のTHE太鼓判!【太らない炭水化物】★幻のコンニャク発見
2019年7月1日(月) 19時00分~20時00分 TBS系列
「健康のためには、炭水化物の摂取は控えよう」とはよく言われるところ。
特に近年は低炭水化物ダイエット(ローカーボダイエット)が注目を浴び、ご飯やイモ類などの炭水化物を控えている人も多い。
ところが、炭水化物の中には食物繊維と同様の働きをする「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」なるものを含む食材・食品がある。
しかも、このレジスタントスターチ、食物繊維のように腸内環境を整えるだけでなく、体重増加を抑えたり、内臓脂肪の増加を抑えたりする効果が期待できるという。むしろ体にいい炭水化物なのです。
レジスタントスターチ(Resistant Starch)は食物繊維として機能する特殊な炭水化物です。
多くの炭水化物が小腸において消化吸収されるなかで、レジスタントスターチはそれに抵抗(Resist)することで大腸に到達し、微生物による大腸内発酵の原料となります。
この発酵の段階で、レジスタントスターチは腸内善玉菌の餌となることで腸内環境の改善、さらには血糖値のコントロールにも貢献します。
レジスタントスターチの期待できる4つの効果とは
●血糖値の上昇抑制効果
通常のでんぷんは、摂取すると小腸で消化酵素によって分解されてグルコースになり、血液へ取り込まれるため血糖値が上がる。
これに対し、レジスタントスターチは消化酵素によって分解されにくいため、血糖値の上昇が低く抑えられる事が分かっている。 EUでは、レジスタントスターチを14%以上含む食品について「食後の血糖応答が小さい」という内容の表示(ヘルスクレーム)をすることが認められている
スポンサーリンク
●腸内代謝の改善
大腸に届いたレジスタントスターチは、腸内細菌によって代謝されて、酢酸、プロピオン酸、酪酸、コハク酸などの短鎖脂肪酸に変えられる。このような短鎖脂肪酸は、腸内を悪玉菌が活動しにくい弱酸性に維持する効果があり、善玉菌を育てやすくする。さらに、大腸から体内へ吸収されて大腸癌の予防、大腸炎の予防、中性脂肪やコレステロールの上昇抑制、インスリン抵抗性の改善など、全身の健康維持に役立っていることが複数報告されている
●空腹感の抑制効果
レジスタントスターチを多く含んだ食品を摂ると、小腸でおだやかに消化され、大腸ではゆっくりと代謝されて短鎖脂肪酸になるため、摂取してから時間をかけて体に吸収される。
このため、朝食に食べると昼食、昼食に食べると夕食の空腹感や血糖上昇を抑えるセカンドミール効果が生じる
●体重増加の抑制(脂肪減少)
でんぷん1gあたりのカロリーは通常4kcalとみなされているが、レジスタントスターチのように小腸で消化されず、大腸で腸内細菌に代謝されて短鎖脂肪酸として吸収されるでんぷんのカロリーは1gあたり2kcalと、通常のでんぷんの半分とされている。
スポンサーリンク
レジスタンススターチはどんな食品に含まれる?
レジスタントスターチは、インゲン豆、トウモロコシ、大麦、白米、全粒小麦(全粒粉)、ジャガイモなどの食材に含まれる。
レジスタントスターチは加熱すると大幅に減り、冷めると再び増える。これは、未加熱の食材はでんぷんの分子が消化されにくい状態にあったり、冷や飯のように一度加熱され糊化したでんぷんが、冷めることで再結晶して消化されにくくなったりするため。
しかし現実てきにはすべての食品をさめた状態で食することは難しい。
これらの効果が見込めるがご飯やパスタには1%、ふかしイモには6%のレジスタントスターチが含まれる。案外少ないと思われるかも知れない。
で人工的にレジスタントスターチを多く含む「ハイレジ生パスタ」をが既に開発され商品化されている。この商品は約70%がレジスタントスターチという超ハイレジのコーンスターチである。
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授とプロントコーポレーションが共同で開発しました。
スポンサーリンク