2月7日(火)ガイアの夜明け テレビ東京系 22:00~ 放送
京和傘『日吉屋5代目』西堀耕太郎さんが出捐します。
日吉屋は和傘の需要減により年商100万円にまで売上が下がりました。
この危機をどのように脱出したのか?
また海外への販路を広げるためどのような取り組みを繰り広げているのか。
ガイアの夜明けでは密着しました。
西堀耕太郎のプロフィール
1974年、和歌山県新宮市に生まれる。
京和傘製造元「日吉屋」五代目。
和歌山県新宮市役所に務めていた公務員。
和傘とは何の関係もない人間でした。
高校卒業後、カナダに留学経験がある
西堀耕太郎氏が新宮市役所で配属されたのは
地元をアピールする観光課でした。
ではなぜ和傘の職人になったのか?
そう結婚した奥さんの実家が老舗和傘店の娘でした。
西堀耕太郎氏の奥さんも同じ新宮市の職員で、結婚されたのは23歳。
江戸後期から150年続く京和傘の日吉屋でした。
創業理念に掲げ、伝統的和傘の継承と、和傘の技術と構造を活かした新商品を開発し海外市場を開拓。
2012年、日吉屋で培った経験とネットワークを活かして、日本の伝統工芸や中小企業の海外展開を支援するTCI研究所を設立。
TCI研究所
日本・京都・東京
住所:
【京都本社】京都市上京区大宮通寺之内半丁下る大北小路東町493 ファーストコート今出川北 7-B
TEL 075-432-8751
【東京事務所】東京都台東区小島2-18-17木本ビル4F
TEL 070-5507-1051
http://www.tci-lab.com/
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日吉屋年商100万円からの復活
約160年の歴史を誇る京和傘屋、日吉屋。90年代後半に年収100万円まで落ち込んだ老舗を救い、海外販路を築くまでの成功に導いたのは元公務員という異色の経歴を持つ西堀耕太郎さん。
西本願寺、二条城と沿道に2つの世界遺産を擁する京都堀川通を北上し、寺院が集まる寺之内通を東へ折れてすぐの場所に日吉屋はあります。
江戸時代後期に初代当主、西堀墨蔵氏が起こした傘屋を、二代目与三次郎氏が移転させて以来、三代目伊三郎氏、四代目江美子氏と百数十年にわたって、ここで京和傘を作り続けてきました。
江戸時代に広まった和傘は昭和20年代に最盛期を迎える。全国で年間約1,700万本製作され、日吉屋も4~50人の職人を擁し支店が存在したそうです。
西堀さんが日吉屋と出会った時、年間の売上は100万円程度まで落ち込んでいました。
西堀光太郎さんが市役所で働き出した理由はカナダ留学で知り合ったクロアチアの友人と、クロアチアで寿司バーを開く軍資金稼ぎだったと笑う西堀さん。
結婚が決まって、奥さんの家に遊びに行き、そこで初めて和傘と出会いました。
西堀さんからすると、凄くかっこよくて、こんな渋いものを今でも作ってる人がいるのかと、感動したそうです。
ところが、お店の経営状態は大変厳しく、傘屋としての存続が難しいという事になっていたんです。
市役所で観光事業に取り組んだ経験から、ホームページを作る事を思いついた西堀さんは、当時、立命館大学でITビジネスを学んでいた弟さんに日吉屋のウェブサイト制作を依頼する。インターネット黎明期、97年頃の話だ。
このブレイクスルーが日吉屋、そして西堀さんの運命を変えていく。
日吉屋が忙しくなるにつれて、ぼく自身、作ることにも興味が湧いてきて、週末に傘作りを習い始めたんです。その頃には結婚し、妻と西堀さん、両方公務員で和歌山に住んでいたんですが、平日は市役所、金曜日の夜になると京都まで車で走って土日は傘張り修行という生活です。
もちろん無給ですが。竹と紙を組み合わせて、最終的にひとつの大きな傘になるところがプラモデルの延長みたいで面白かった。
傘作りを学んでいくうちに仕事にならないかと思いだしたのです。
そうして西堀さんは市役所を退職し、職人の道へ進む。2003年29歳の時だった。100万円だった売り上げは10倍になっていたが、それでも公務員と比べたら安定とは言えない状況でした。
2004年に日吉屋五代目当主になった西堀さん。就任にあたり、老舗から老舗ベンチャーに生まれ変わろうと計画した。経営者として、会計、営業方法、商品と全般的な見直しを図りました。
日吉屋和傘照明の取り組み
「そうですね。和傘を今の時代に合った物にする。伝統工芸品だからって伝統素材や伝統技術だけに囚われず、現代のデザインや素材、技術を取り入れてもいいんじゃないかということを考えたんです」
そこから生まれたのが、シェードに和傘の骨組みと和紙、そして開閉構造を取り入れたデザイン照明でした。
ペンダントライト、KOTORI(古都里)は2006年12月1日に発売し、2007年グッドデザイン賞特別賞(中小企業庁長官賞)を受賞。現在は二ヶ月待ちという日吉屋の人気商品だが、誕生には試行錯誤の末に行き着いたイノベーションがあった。
「太陽の下で、和傘を通して見える暖かい光と骨組みがとても綺麗なので、それを照明に使えないかなと思ったんです。でも、最初は典型的なプロダクトアウトで」
骨組みの美しさ、和紙を通した温かい光、コンパクトに折りたためる構造、和傘の特性が全てランプに生かされたKOTORI(古都里)を生み出しました。
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