2016年8月1日放送/NHK総合 23:00~
プロフェッショナル 仕事の流儀「腕ひとつ、飛行機を守る親分〜整備士・杉本好夫」
JAL整備士の杉本好夫さんが出演します。
しかも、整備マイスター制度による
トップマイスター認定もうけています。
JALは稲盛和夫氏の経営改革で目覚ましい復活を遂げました。
事実上のJALの整備士部門では
トップに君臨している整備士です。
その杉本好夫氏の仕事ぶりや素顔に迫っていきます!
杉本好夫の経歴
●杉本好夫(すぎもと・よしお)
●日本の名飛行機整備士
●髪の毛1本よりも繊細な精度で修理する『神業』整備士
●2800人の整備士の頂点に立ち、「親分」の愛称で慕われるスゴ腕の職人
●株式会社JALエンジニアリング エンジン整備センター 部品整備課
●年齢59歳
●出身地:兵庫県出身
●1975年にJALに入社してから40年以上、ずっとさまざまな飛行機の整備に関わる
●巨大な飛行機が1ミリ以下の細かな単位で修理され、古くなった部品がまるで新品のように元に戻される、杉本の超絶技巧は圧巻
エンジン整備センター 部品整備課/整備マイスター制度によるトップマイスター認定/
杉本好夫(整備士)の業務
エンジン部品の修理のうち、主にエンジンを構成する主要構造体の溶接・仕上げ(ハンドリペア)が代表的な業務です。
また、エンジン修理の専門家としてのスキルを生かしたOn Wing Support(運航整備のサポート)作業も行っています。― 思い出に残った整備 運航整備のサポートで、特に印象に残っている仕事があります。
滅多に取り外さない特殊なボルトを緩める際に、かじり付きによるボルトの折れ込みが発生し、私のもとへ修理の依頼がありました。
折れたというボルトの場所を見てみると、作業の結果次第ではエンジン内部にボルト先端が落ちてしまう構造となっており、エンジン交換のリスクがある困難な作業でした。
豊富な経験と知識が必要な作業で、飛行機出発のスケジュールにも深刻な影響を与えかねない大変プレッシャーのある仕事でした。
無事に折れ込みボルトを取り除けた時はとても達成感がありました。― この整備はまかせろ 工夫が必要で根気のいるような仕事が得意で好きです。
仕上げ(ハンドリペア)という仕事は教科書に載っている方法で行っても実際の整備の場面では歯が立たないことも多く、経験と工夫が必要な仕事だと思っています。
- 杉本好夫さんの将来の目標
- 私に残された在籍期間は少ないですが、私たちが作り上げたエンジン整備の技術を将来に残したいと思っています。
一例として、既に退役した747(ジャンボ機)のエンジン部品を使って「天使のオーケストラ」という記念品を各地の空港に寄贈する活動を行っています。
- さまざまな歴史のある飛行機でしたが、この飛行機の部品を通し、日本航空がエンジンの全分解、組立修理(オーバーホールレベルのエンジン整備)も行って いることを社会に知っていただくことで、後進のエンジン整備士に社会的な責任を感じて成長してもらいたいと思っています。そして安全・安心なエンジンをお 客さまへ提供し続けていってもらいたいと思っています
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