がっちりマンデー!!【★日本で旗揚げ!小さな会社の外国人社長】
2020年2月2日(日) 7時30分~8時00分 TBS系列
パンカジ・ガルグ社長(アイ・ティ・イー)が出演。
パンカジ・ガルグ社長はインド人ながら、日本の物流問題に深い考察を行い、特に低温配送の分野において画期的なアイスバッテリーという製品で貢献している。
パンガジ・ガルグ社長の経歴
アイ・ティー・イー株式会社/アイスバッテリー株式会社 CEO 代表取締役社長
インド出身。インド国立大学でコンピュータサイエンスを専攻。1988年に来日、神戸製鋼、安川電機、シーラスロジックでエンジニアとして勤務した後、1999年にインテル入社。
グローバル戦略部長として、統合チップセットグラフィック製品の市場シェア80%を達成する。2007年、NASAから独立したVIASPACE取締役に。同年、アイ・ティー・イー社設立。2008年、アメリカ・フォックスビジネススクールにてMBA取得。2014年、アイスバッテリー社設立。
株式会社神戸製鋼でエンジニアとして勤務した後、いくつかの会社に籍を置き、2007年に起業
起業時点でアイスバッテリーの基本技術は確立していましたが、物流に関する知識はゼロでした。デジタルの世界からアナログの世界へといってもいい大転換です。
こうした中で見えたのが、日本の物流、特に低温物流のシステムの遅れです。100年前の技術であるドライアイスが今も使われ、膨大な電力を使う高価な冷蔵車や冷凍車が走り、CO2を排出し、石油に頼っている。この業界には変化が必要だと痛感したようだ。
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アイスバッテリーとは
電力に頼らず、最長120時間一定の温度を保てるというこの画期的な保冷剤
アイスバッテリーは、電力に頼らずに温度管理できる技術として生み出した製品です。一度凍らせれば、外気温が30℃以上であっても、最長120時間以上は任意の指定温度を保持できます。
約2200回も繰り返し使えるうえ、CO2の排出もないので、環境にもやさしい。現在、日本で普及している低温物流には、高価な冷凍車や冷蔵車が必要で、しかも設定できる温度は1つ。そのため、設定温度の異なるものを同時に運ぶことができないという欠点が。
特に、厳密な温度管理が必要な小口の医薬品には不向きです。一方、アイスバッテリーを使えば、ボックスごとに異なる温度を設定できるため、多種多様なものを同時に運ぶメリットが。
同社では、アイスバッテリーの効果を最大限にするために、専用の保冷カゴ車や保冷ボックス、専用自動車、温度や湿度を計測記録・保存するデジタル温度記録計(温度ロガー)なども合わせて開発しています。
ドライアイスとアイスバッテリーとの違いは?
ドライアイスは一定温度を保つことができないため温度変化の予測が立てられませんが、長時間一定温度が保てるアイスバッテリーを利用すれば、より高品質な低温輸送が可能です。
さらに、1回限りの使い捨てのドライアイスに対し、繰り返し使えるアイスバッテリーは、物流の脱炭素化に貢献する、環境にやさしい製品といえます。
アイスバッテリーはこんなところにも・・・
冷凍食品の場合、温度が上下して溶けたり凍ったりすることで、いわゆる冷凍「やけ」を起こしてしまいます。また、冷蔵庫が乾燥すると農産物の鮮度が下がり、劣化が進みます。アイスバッテリーを利用した場合、いずれの問題も起きません。
JR九州の新幹線では、アイスバッテリーと専用ボックスの利用により、固くなりすぎない適温でのアイスクリームの車内販売を実現しています。
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