沸騰ワード10 日テレ系列
19:00~19:56
長崎県・五島列島の奈留島に今、観光客急増のワケとは?今年6月、世界遺産に登録されたカラフルな教会&隠れキリシタンの洞窟にバラエティ初潜入!
五島列島にある江上天主堂
国の重要文化財であり、ユネスコの世界遺産(文化遺産)候補で2018年に登録審査が決まり、同年6月30日に登録が決まった聖堂です。
所在地: 〒853-2202 長崎県五島市奈留町大串1131
江上(えがみ)天主堂の歴史は、1881年(明治14年)3月に潜伏キリシタンの4家族が洗礼を受けたことにはじまります。
かれらの先祖は、江戸時代末期に大村藩領(現在の長崎市外海(そとめ)方面)から移住してきたのでした。
そのころ江上地区には教会がなかったため、信徒の家でミサがおこなわれていましたが、1906年(明治39年)、現在地(奈留(なる)町大串1131)に簡素な教会が建てられました。
本格的な教会が建築着工されたのは、1917年(大正6年)でした。当時の信徒は40~50戸でしたが、各地で教会建築をしていた鉄川与助に設計施工を依頼し、信徒たちはタブの木を伐りはらって敷地を造成しました。
建築資金はすべて、キビナゴの地引網(じびきあみ)で得た収入などを出しあい、翌1918年(大正7年)3月に完成させました。
江上天主堂を訪ねると、緑の木々の間からのぞく白い壁、窓がブルーの外観からは愛らしい印象を受けます。建物の構造は、湿気を避けるために床を高くし、柱には手描きの木目模様、窓には花を描いた透明ガラスを工夫していることなどが特徴です。
内部は本格的な立面構成の三廊式になっており、リブ・ヴォールト天井(蝙蝠(こうもり)天井)の美しい曲線が、人々の祈りの空間をあたたかく包んでいます。
この教会は、わが国における木造の教会のうち、完成度の高い作品として歴史的価値に優れ、小規模ながら教会建築の名工鉄川与助の代表作としても重要であり、2008年(平成20年)6月9日、国の重要文化財に指定されました。
見学には決まりがあります。注意を守ってください。
アクセス 奈留港から車で15分
ミサの日 〈第3日曜日〉15時
開閉(鍵) 通常は開いていません。内部見学には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター」への事前申込が必要です。(HP か電話095‐823‐7650)
内部見学可能時間9時~16時
教会守が閉館日を除き常駐
内部見学不可日毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、第3日曜日14時30分以降
その他 駐車場 有、トイレ 有
撮影する場合 カトリック長崎大司教区への申請が必要です。
詳しくは以下のホームページをご確認ください。
カトリック長崎大司教区ホームページ(外部リンク)
【申請・お問合せ】
カトリック長崎大司教区 法人事務所
〒852-8113 長崎県長崎市上野町10-34カトリックセンター
電話:095-846-4248
ファックス:095-848-8310
江上天主堂のステンドグラス
奈留島のハーブ工房
2018年5月27日(日)、九州最西端:五島市の奈留島に、新たな交流施設となるハーブ工房「Herbal Forest」がオープン。
これは、奈留まちづくり協議会が、県の交付金を活用した「小さな楽園プロジェクト」の空き家活用の取り組みにより実現したもの。島の空き家をリノベーションして、工房を整備しました。
長崎県五島市奈留町に移住した北川栄惠さん(46)=東京都出身=が、作ったハーブを使ったクラフト作り体験などができる店舗「Herbal Forest」(ハーバル・フォレスト)
店は「ハーブで五感を癒やす」をコンセプトに、海外から取り寄せた有機・無農薬栽培のハーブ30種類以上を販売。ガラス瓶の中にドライハーブや生花を特殊加工したプリザーブドフラワーを入れてオイルで浸すことで長期保存できる「ハーバリウム」やキャンドル作りなども体験できます。
地元菓子店と協力し、奈留島で育てたハーブを練り込んだかんころ餅も開発中。
■場所 長崎県五島市奈留町浦401-10
ハーブ工房(完全予約制)予約受付 10:00~17:00