幼い我が子を背負いながら工房に立ち続ける革製品修復職人・保科美幸。100万円を超える高級バッグを次々と修復し、有名ブランドからも直接依頼が届くほどの業界屈指の腕利きだ。
かつて目的もなく渋谷をブラつくコギャルだった保科が、なぜ職人の世界に飛び込んだのか?が気になる。
母親でありながら一流の職人として工房に立ち続ける、そんな保科美幸さんの覚悟の日々に迫る。
プロフェッショナル 仕事の流儀「革製品修復職人・保科美幸」
2019年3月18日(月) 22時00分~22時45分 に保科美幸が出演します。
美靴工房が百貨店に出店し、1週間で平均300万円の売上げをあげているらしい。そして、ゴミ扱いから、百貨店の一等地に出店できるようになった。
百貨店に来るお客さんの行きつけと並び立てるようなブランディングを行っているという。
さて、その美靴工房の中核を担っているのが、白衣を着た女性技術者たちなのですが。はじまりをつくった1人を保科美幸という技術者で赤ん坊を抱きながら仕事をする姿も見られる腕利きの技術者です。
今ではファッション誌やTVなどで取り上げられ、名実ともに美靴工房のエースだ。
そんな美靴工房の店舗は皆さんの近くにあるのか?修理金額は?
また郵送で修理受付をしてもらえるのか?調べました。
保科美幸の経歴
本名:保科 美幸(ほしな みゆき)
年齢 :38歳(2019年3月現在)
職業 :革製品修復職人
勤務先 :美靴工房(びかこうぼう)二子玉川店
子供 あり
スポンサーリンク
美靴工房の店舗住所
店舗住所:〒158-0094 東京都世田谷区玉川3-21-8 1F
電話番号:03-5491-4103
営業時間:11:00 ~ 18:00
休業日:日曜日 / 祝日
Access
◇電車 東急田園都市線及び大井町線 二子玉川駅より徒歩8分
◇バス 小田急成城学園行き 停留所 中耕地より徒歩1分
(二子玉川駅改札出て右方向 乗り場3番 玉07系統)
期間限定ショップ
西武渋谷店 B館5階=プロモーションスペース
3月21日(木:祝)~3月24日(日)※最終日のお承りは午後6時まで
そごう横浜店 5階=紳士雑貨売場 特設会場
3月26日(火)~4月1日(月)※最終日のお承りは午後6時まで
各期間中、工房は通常通り営業。
修理料金一例
レディースシューズ
パンプスなど クレンジング(両足) 3,000円
クレンジング+部分補色(両足) 6,000円~
クレンジング+全体補色(両足) 7,000円~
ブーツ クレンジング(両足) 4,500円~
クレンジング+部分補色(両足) 6,500円~
クレンジング+全体補色(両足) 8,000円~
カビとり 1,000円
(注)クレンジング料金は決してお安くないので、あまり安い靴を修理に出すのは合理的ではないと思われます。
メンズシューズ
アッパーなどの表素材はもちろん、芯材などにもダメージを与えず、しつこい汚れやシミ、カビなどを除去。加えて色補修も可能
短靴 クレンジング(両足) 4,000円
クレンジング+部分補色(両足) 7,000円~
クレンジング+全体補色(両足) 8,000円~
ブーツ クレンジング(両足) 5,000円~
クレンジング+部分補色(両足) 7,500円~
クレンジング+全体補色(両足) 9,000円~
カビとり 1,000円
他に国産バッグや高級ブランドバッグの修理も行います。
スポンサーリンク
保科美幸が職人魂と接客術に目覚めた訳
保科美幸さんも、最初から腕利きだったわけではない。数あるエピソードの中から1つ紹介したい。
いまや「ブランド女医(じょい)」として連載を持っている保科美幸さん、
美靴工房が求人を募集したら、ズブの素人の保科美幸さんが応募してきた。はじめて会った時は、髪を明るく染めたギャル風のふつうの女の子だったらしい。大丈夫かなという印象?
しかし知識ゼロからスタートしたが、女性的繊細な感性の持ち主で、努力を惜しまない彼女はみるみる接客力と技術力をつけ戦力になった。
そこで美靴工房創業メンバーで保科美幸にひとつ、ブランドのいいパンプスを買ってやろうという話になり、フェラガモの靴を一足プレゼントした。フェラガモといえば超高級品。
保科美幸は喜んで履いてくれ、傷んできたころにそれを持って横浜市内の靴クリーニングの店に出してもらった。これは美靴工房市場調査のも兼ねていたのだ。
さてクリーニングが終わって靴を受け取った保科美幸は顔色を変えた。その店は、その靴の艶加工をとってしまい、言うに事欠いて「変な艶があったのでとっておきました」と言ったのだ。
街でよくあるリペアショップにかかればこういうこともよくある。ホントはあってはいけないのだが、実際はありえる。
だって他に合鍵作成や店によって印鑑など取扱アイテムが多すぎます。
婦人革靴や紳士靴の修理も行うが、ヒール中心で、一応店には八方ミシンという革を縫うためのミシンもありますが、職人が本当に皮革のことを知っているのかといえば疑問。
スキルもピンきりでアルバイトで入った店員さんなどは受付くらいしかできない人も実際いる。
靴のクリーニングは間違いなく、洗浄剤による剥離だった。
彼女は、一足しかない大切な靴を台無しにされ、その場で怒って泣いたようだ。しかし泣きながら「オリジナルに忠実な、つくったクリエイターをリスペクトする、そんな職人に私たちはなろう」と強く決意を新たにしたと言うのだ。
こういう経験が、美靴工房技術者を育てたのだ。
技術力を磨くだけでなく、この仕事に必要なことを彼女は貪欲に学んで行った。
ブランドのバッグや靴の修理にくるお客さんと会話のレベルが合うように、フレンチやイタリアンの知識も持つようになった。
「いいお食事の場所はない?」と聞かれた時に、そのへんのラーメン屋を案内するわけにはいかないからだ。お客さんの行く店に行き、どんなサービスを受けているのか体験もした。
やがてお客さんと仲良くなり、パーティーや色んな場所に一緒に出掛けるようになって、今やいっぱしの雰囲気を身に着けている。ファッション誌やTVにも引っぱりだこで、水原希子さんはじめ撮影目的も含め多くの芸能人も来店している。
前回、「腕が良ければ人が来る」は幻想だと述べた。腕がいいのは大前提で、接客や雰囲気も一定以上のレベルがないと、百貨店の一等地には出店できない。
スポンサーリンク
ブーツの保管について
参考になれば幸いです。革靴は保管が重要
特にロングブーツは来冬気持ちよく履くためには、保管が重要です。
特別な溶剤や設備のない家庭やリサイクルショップでもできる方法だ。筒状で最もカビやすいブーツを例にとると、
まずはワンシーズンでたまった汗やタンパクなどの汚れをとるために。至って簡単。
洗面器いっぱいの水に中性洗剤を3滴くらいの割合で希釈した液をつくる。手であわだてて、着古したTシャツなどをひたす。固く絞って、ブーツの中も外もなでるようにふき取って汚れを除去する。
次に、ファスナーがあれば下ろして1日乾燥させる。風通しのいい直射日光のあたらない場所が最適。必ず日陰でお願いします。
ブーツが乾いたら、革用の保湿クリームを革表面に塗る。もし無い場合は、余ったハンドクリーム(無色透明のもの) でもいい。洗剤には界面活性剤が含まれているため革を乾燥させてしまう。オーバードライになるよりは、ハンドクリームでも保湿した方がいい。
保管する時は、シューズキーパーか、無ければブーツの中に新聞紙をまるめて入れて型崩れを防ぐ。新聞紙は湿気を吸ってくれるスグレモノだが、その後湿気の発生源にもなるので3ヵ月に1回程度できるだけこまめにとりかえる。
このようにしてしっかり革革をのばしておけば、型崩れ防止だけでなくノーズ(足の甲を覆う部分) のシワをとることもできる。
最後に箱に入れる。ブーツとブーツの間に新聞紙などをかませて、革同士が接着しないようにするのがポイント。箱の蓋は閉めずにずらしておくか、箱に穴をあけて通気性をよくしておこう。マンションなどでは、密閉性がよく湿気がこもることがあります。
箱が無い場合は、型崩れを防ぐために洗濯バサミではさんでブーツをたてておく。そのままだと痕がつくので、ティッシュなどを間にはさむのを忘れずに。
リサイクルショップのバックヤードで、ぎゅうぎゅうに陳列されているのを見かけるが、本当は革製品の保管方法としてよくないのですね。せっかくの商品価値=売値を下げている。
これまで述べたような理想的な保管は難しくとも、せめて高額な革靴や革のバッグはスキマをあけて置いておいた方が絶対いい。
限られた置き場所しかないならうまく空間を利用して、S字フックにつるすなどして通気性をよくするといい。
湿気は革製品の大敵。私はこの時期、外出する時家のクローゼットや押し入れ、靴箱を全部あけはなして空気を通している。意外と使えるのがトイレットペーパーだ。これを置いておくと、除湿をしてくれる。またクローゼットに向かって扇風機の風を当てるのも効果的。
スポンサーリンク