情熱大陸 TBS系 23時~
2月21日放送 フリーランス医師 岩田雅裕
フリーランス歯科医師「岩田雅裕」
〚岩田雅裕プロフィール〛
昭和40年(1960)兵庫県尼崎市に生まれる
大阪府内の総合病院で口蓋外科部長を務めた後
2013年にフリーランスに転身国内で依頼をうけた病院で
診察や手術の傍ら月のうち1週間は東南アジアに足を運び治療を行う。
それもすべて岩田さんの自費、渡航費用、滞在費用も含め診察費用も取らない。
完全ボランティアです。
趣味はロードバイクです。
〚カンボジアで自費治療をしたワケ〛
2000年に日本の総合病院で、口蓋外科部長として勤務時にカンボジアの小児病院を訪れた時、病院にベッドが少なく、検査機器もも十分ない、診察は野外という過酷な現実でした。
この現実を目の当たりにした岩田歯科医師は放っておけないと感じました。日本で医師として勤務しながら、年に数回カンボジアで無償で手術する生活を続けました。
そうするうち噂を聞きつけた、隣国ラオスやミャンマーからも声がかかるようになりました。
時間的な限界を感じ、岩田さんはフリーに転身
今では日本国内の8つの病院で診察を行っていますが、収入は勤務医時代の五分の一になってしまいました。50歳を過ぎて安定を捨てフリーランスになった岩田さんを動かすものは。
番組で答えが見つかるかもしれません。
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【岩田医師インタビュー】
2011年に発表されたもの 徳洲会病院Webより
私が初めてカンボジアに降り立ったのは、2001年6月。それから、はや10年の歳月がたちました。カンボジアは現在も貧しい国ですが、ほかの東南アジアの国と同様に、少しずつ発展しています。
シェムリアップ市は首都プノンペンと比べて10年、隣国タイのバンコクからは20年ほど遅れているといわれています。発展しつつあるとはいえ、私にはさらにその差が広がったようにも思えます。
道路を走るバイクの多さは相変わらずで、僅かだった車が道にあふれるようになりました。ほとんどの道路が舗装されて信号機も設置、ガソリンスタンドも登場しました。路上生活を送るストリートチルドレンの数は減ったように感じます。
高いビルはほとんどありませんが、高級ホテルや外国人向けのおしゃれなレストランが増え、観光客で夜中までにぎわう「バーストリート」などもでき ました。
ちなみに、生ビール1杯が0.5米ドル。終日手術に携わった後の一杯は、最高です。しかし、発展した街のすぐ裏通りは、10年前とまったく変わら ない貧困が続いているのです。
医療現場はというと、カンボジア人医療従事者が多くなり、クリニックも見られるようになりました。ライセンスをもたない歯科医院は今でもありますが、免許をもった歯科医師もかなり増えました。
それでも、アンコール小児病院は患者さんとその家族であふれ返っています。
お金がないために治療を受けられない人が多いという点も変わりません。悪性腫瘍が疑われる患者さんにCT撮影が必要だと説明しても、術後の放射線 療法や抗がん剤治療が唯一可能なプノンペンの病院に行くように勧めても、命に関わると説得しても治療を拒否され、心残りのまま帰国したこともしばしばで す。
担当する顎顔面領域の手術は、唇顎口蓋裂以外のほとんどが、この病院に私が行くようになってからカンボジア人スタッフと手探り状態で始めたものばかりです。今ではスタッフと一体となって診察、手術計画立案ができるまでになりました。
今後も、手術でカンボジアの方々の役に立ちたいと思っています。家族とともに手を振りながら退院する子どもの姿、その笑顔のために……。
まとめ
ボランティア医療の難しさ。使命感にかられた一部の医師によって、運営されているものの、現地の行政や市民はそれに甘えて自らを変えようとする努力を怠ってしまうケースが見受けられます。
海外のボランティアや現地のスタッフなどが一致協力できる体制が取れればなおいいと思います。
岩田先生の様な努力が報われるような医療体制がはやく実現するよう祈ります。
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