「官製ワーキングプア」を考える?NHKクローズアップ現代で放送

クローズアップ現代

NHK総合テレビ 19:30~19:56

2016年2月22日(火)放送  拡大する“官製ワーキングプア”

出演者 大内 裕和 さん(中京大学教授)

官製ワーキングプアとは

今日の番組のあらすじ

今、保育や介護、建設現場など、公共サービスや公共工事を担う現場で、低価格の受注競争に巻き込まれ、経済的に追い詰められる労働者が増えています。

京都市 内のある保育所では財政削減の一環での民間委託に伴い、保育士全員が職を失った。このままでは働く人が食べていけなくなり、保育の質や安全が低下するので はと保護者に不安が広がっている。

背景にあるのは、自治体が推し進めるコスト削減。公共工事を担う建設現場では若い後継者が育たず、労働者の技術の継承な どが難しくなっています。

国の調査によると、全国の自治体の半数近くが、違法に公共工事の予定価格を下げていたことが明らかになり、そのしわ寄せが現場の労 働者の雇用を劣化させ、

さらなるワーキングプアを生み出しています。どのように労働者の生活を守り、公共サービスの質を維持していくのか。新たな雇用政策を 打ち出した自治体の模索も交えながら、対策を考えます。

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役所の動き

いわゆる地方公共団体が最近入札により、役所の業務を外注化しています。

これは役所の予算も市民・国民の税金が投入されているので、人件費などは削減できる範囲で削減するのは役所の義務です。

そうすると新たに民間から人員が補充されると、役所の職員がはじき出される人が出てきます。

ワーキングプアとはワーキングプアの年収は、200万円以下と一般的に言われてます。
賃金構造基本統計調査から計算してみたところ収入が200万円以下の人口は約1069万人となってました。

この数字をみて皆さんは多いと思われますか?
働く貧困層ともいわれるワーキングプアの定義を調べてみたところ、
正社員でもギリギリの生活さえ維持が困難
拘束時間が長い派遣社員
生活保護の水準以下の収入しかもらえない社員、契約社員
などがあてはまるようです。

いま国・地方公共団体の方針で上記のようなワーキングプアが続々生み出されるシステムが出来上がりつつあります。

アベノミクスの陰で大企業従業員は結構ベースアップとかでうるおっていますが、その恩恵を受けられない労働者が1000万人を超えています。

もちろんすべてが、官製のワーキングプアではありません。

ですが日本の雇用制度のおおきな問題点であることには変わりありません。

 

ワーキングプアが増えた理由

ワーキングプアが増えた原因は、
●労働市場の規制緩和・自由化。
●派遣労働、パート、契約社員も含め非正規雇用の全労働者に占める割合が増えたこと。
●リーマンショックに端を発した企業の人件費の削減。
●就職氷河期の到来。
上記のような市場要因と経済要因が複合的絡み合った結果といわれています。

いずれにしても日本の失われた20年が影響していることは間違いありません。

その中で起こる問題点

一度新卒で就職しても途中で退職したりしてしまうとなかなか再就職するのがむずかしくなってしまい、契約社員やアルバイトという雇用形態を繰り返し てしまいます。

本人がいくら正社員で働きたいと思っても、会社がなかなか受け入れてくれません。実力主義と言いながら、日本の会社はまだ真に開かれていないのです。

年収においては200万以下の水準になり、貧困の負のスパイラルをひきおこしてしまうという結果になっしまう。

まとめ

ワーキングプアはもちろん本人に問題がある場合もあります。

しかし大部分は仕組みによるもので、やはり労働問題をつかさどる政治の問題と言わざるを得ません。ハローワークにいくとよくわかりますが、職員のかたもルーティンワークに徹して

それが悪いとは言えませんが、流れ作業的に職業紹介をしています。

もう少し、一人一人の現状に沿った相談に変更してほしいと思っています。

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