中満泉氏が国連軍縮部門トップに!
国連のグテーレス事務総長は29日、国連開発計画(UNDP)の中満泉(なかみついずみ)・危機対応局長(53)を国連の軍縮部門トップ、軍縮担当上級代表(事務次長)に指名すると発表しました。
核軍縮の協議などに国連を代表して出席することになる。中満氏は、国連本部の日本人で最高位の職員の一人とななりました。
中満泉の経歴
生まれ:1963年
学歴:早稲田大学法学部卒業。米国ジョージタウン大学大学院修士課程修了(国際関係論)
略歴
難民保護を担う国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を志願し、トルコに赴任。湾岸戦争時には、イラクから多数のクルド人が隣国トルコをめざす現場で対応に当たりました。
当時の上司は緒方貞子・高等弁務官(当時)でした。
その後は平和維持活動(PKO)の政策立案などを経験し、2014年から現職
国連職員の日本人では最高位から2番めです。
2014年9月18日に国連事務総長および国連開発計画(UNDP)ヘレン・クラーク総裁は中満をUNDP危機対応局局長(事務次長補ポスト)に任命することを発表した。
2014年現在、国連事務局および諸機関の日本人職員では高須幸雄管理局長・事務次長についで第2位にある。
中満泉は2014年9月、国連事務次長補および国連開発計画(UNDP)総裁補兼危機対応局(CRU)局長に任命されました。
中満局長は、国連システム内外で長年にわたり、目覚ましい功績を挙げています。
現職に着任する前は、国連平和維持活動局(DPKO)アジア中東部長を務めていました。2008年から2012年までは、同じくDPKOで政策・評価・訓練部長を務めました。
2005年から一橋大学教授を務める
2005年から2008年にかけて、一橋大学国際関係論教授を務める傍ら、外務省海外交流審議会委員や国際協力機構(JICA)平和構築客員専門員(シニア・アドバイザー)も務めました。
1998年から2004年にかけては、スウェーデン・ストックホルムに本部を置く政府間組織「民主主義・選挙支援国際研究所(International IDEA)」で官房長と企画調整局長を務めていました。中満氏はその以前にも、国連システムで勤務しており、コフィー・アナン元事務総長の国連改革チームや国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)政策・活動担当副高等弁務官室(セルジオ・ヴィエイラ・デメロ氏の任期中)、旧ユーゴスラビア、トルコ、イラク北部でのUNHCRフィールド勤務など、国連本部と現場の双方で数多くの要職を歴任しています。
家族は
97年にスウェーデン人の外交官と結婚し、2女の母。
夫は在京スウェーデン大使館の公使をつとめていました。