砂糖税導入の機運な背景にはもちろん世界の肥満問題が大きく関わっています。
1975年以降、3倍に増加した肥満率 世界保健機関(WHO)の最新の報告によれば、全世界の20億人が太りすぎであり6億5千万人が肥満であるという。これは有る意味異常事態。
また、5歳から19歳の年代では、3億4千万人が太りすぎという結果が出ている。つまり、3人に1人は、減量をする必要があるという緊急性もおびています。
社会的負担を軽減するために導入が始まった「シュガー・タックス(砂糖税)」 過去10年以上にわたって、食生活や生活スタイルを改善することによってこうした数字を減らす提案が数多くなされてきた。
世界各国の研究機関によって提案され、導入されたプロジェクトのひとつが「シュガー・タックス(砂糖税)」である。過剰な糖分が含まれるソフトドリンクへの課税が、英国をはじめとする世界22カ国で導入されたのである。
この22カ国の内訳をいうと、英国をはじめとして、アイルランド、ノルウェー、ボルトガル、ベルギー、デンマーク、フィンランド、アメリカ、、南アフリカ、エストニア、フィリピンなど22カ国
砂糖税導入のデメリット
砂糖税案については、ソフトドリンクだけが対象となっており「手ぬるい」と批判する医療関係者がいる一方で、「課税によってソフトドリンクが売れなくなり、飲食業界で働く人の失職につながる」などと反対する人もおり、議論になっている。
また砂糖税により食品の物価が上がることもデメリットとして考えられる。
現に2017年4月6日に砂糖税を導入した英国では、炭酸飲料などのソフトドリンクは値上がりした。ドリンク100ミリリットル中に、5グラムから8グラムの砂糖を含むものは1リットル当たり18ペンス、8グラム以上のものは24ペンスの値上がりとなっている。
実際面で物価値上がりは避けられない
砂糖税導入効果(メリット)
国民の糖分摂取が減少→肥満率減少→病人が減る→医療費が減る→老人の雇用が増える→税収が増える
これっていいことずくめかな?実際いくつになっても身軽に動けて、病気にもなりにくいって素敵なことです。
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砂糖税の税率は
WHOの指針では、砂糖税が効果ある戦略であることが重要であるとし、課税率は20%以上であることを推奨している。
イギリス 税率は100ミリリットルあたり砂糖5〜8グラムで18ペンス(約26円)、8グラム以上では24ペンス(約35円)だ。製造メーカーに課税され、課税分を転嫁するかどうかは企業に委ねられる。
フィリピン 甘味料を加えた飲料を対象とした「加糖飲料税」を導入した。税額は1リットルあたり6ペソ(12円)
インドでは2017年の物品・サービス税(GST)導入に伴い、4段階ある基本税率で最も高い28%を炭酸飲料に適用
砂糖税導入年月がたっていないので、砂糖税導入国の肥満率の減少が統計で確認できていないのが残念ですが。ある程度の効果は見込めるのではと考えられています。