11月7日(月)
プロフェッショナル 仕事の流儀
「グラフィックデザイナー・廣村正彰」を放送します
放送日:2016年11月7日(月)
22:25~ NHK総合テレビ
駅、トイレ、博物館、あらゆる場所で
私たちを目的地へ導く目印“サイン”。
ピクトサインとも言います。
外出すれば誰もが目にするサイン。
そのサインにも作者(デザイナー)の考えが
反映されています。
そのサイン業界で異彩を放つのが、
グラフィックデザイナー・廣村正彰です。
発想力を刺激する会議室のマーク、
いきもの図鑑に飛び込んだかのような気分に
させてくれる水族館の案内、廣村のサインは
「目的地を示すだけでなく、
心や気分までもいざなわれる」と評されています。
この夏、廣村のもとに舞い込んできたのは
400年続く寺の住職からの依頼
霊園内で新たにつくる手紙を
書くための施設“手紙処(てがみどころ)”へと参拝客をサインで
導いてほしいという依頼。
そして手紙処への道を示すとともに
「手紙を書く気持ち」をも高められないかという。
宗教施設にサインを設置するというかつてない挑戦、
廣村はどんな策を打ち、いかなるサインを生み出すのか!?
番組内で明らかにされます。
廣村正彰の代表作品
出典:http://6mirai.tokyo-midtown.com/creator/hiromura_masaaki/
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廣村正彰のプロフィール
1954年愛知県生れ。
1977年田中一光デザイン室 入社。
1988年廣村デザイン事務所設立。
受賞:
08年KU/KAN賞、09年毎日デザイン賞、
第42回SDA最優秀賞、
10年グッドデザイン金賞ほか多数受賞。
主な仕事に日本科学未来館CI、サイン計画
奈良平城遷都1300年記念事業マーク
横須賀美術館VI計画
9h ナインアワーズ 京都寺町 AD、サイン計画
西武池袋本店リニューアルVI計画。
ロフト有楽町店総合AD。
西武ギャラリーにて『ジュングリン 意識が動く瞬間』展開催。
ミラノ・サローネ Japan Creativeエキシビジョン 総合AD。
すみだ水族館VI,サイン計画。
著者『空間のグラフィズム』六耀社。
『デザインのできること デザインのすべきこと』ADP。
『字本 JI BORN』ADP。
『世界のグラフィックデザインシリーズggg Books』ギンザ・グラフィック・ギャラリー。
廣村正彰事務所情報
会社名
株式会社廣村デザイン事務所
本社所在地
〒1070062
東京都港区南青山6-11-8MAKフラット6F
代表者
廣村正彰
設立年
1988 年
資本金: 1000 万円
従業員数:10 人
事業内容
グラフィックデザイン、ブランディング、
VI開発、サイン計画、アートディレクション 他
廣村正彰のサインに対する考え
サインは本当はない方がいい
そうですね、サインデザインで一番難しいのは、
「ないほうがいい」というところだと思うんです。
サインデザインというのは本当にかわいそうなデザインで、
ないのが一番なんです。”何も説明がなくてもそこに何があるのかわかる”、
あるいは”案内する人がいる”のが一番の理想です。
だから、不特定多数の人が訪れるところには
特にサインが多いでしょう。
駅や空港、百貨店、高速道路などですね。
今後は、カーナビのように技術的に
解決できることは出てくるでしょうし、
もしかしたら、水族館に入ったとたん、
脳の中に館内の概略がインプットされるようなことが
可能になるかもしれない。
そうなれば、もうサインは必要ありません。
けれども、現段階ではなかなかそこまでいかないので、
サインデザインというデザイン分野が確立されているのです。
僕は、サインデザインでは合理的な機能のデザインを
することが大切なんだとずっと思っていたんです。
でも、実はそうではなくて、感覚に訴えかけるところがないと
サインデザインは成立しないだと気づいたんですね。
サインデザインとは、環境や空間がもつ本質的な
意味をデザインに乗せて表すことなんです。
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