10月31日(月)
プロフェッショナル仕事の流儀
放送日:スペシャルNHK総合テレビ
2016年10月31日(月)午後7時30分 放送予定
本日の主人公は柴田崇徳さん
あざらし型ロボット「パロ」の開発者です。
氏名:柴田崇徳(しばたたかのり)
生誕 :1967年
出身地:富山県南砺市(旧城端町)
国籍 :日本
学歴:
富山県立砺波高等学校を経て
1989年 名古屋大学工学部電子機械工学科 卒業
1992年 名古屋大学大学院博士課程電子機械工学専攻 修了 博士(工学)
研究分野 :ロボット工学
研究機関 :名古屋大学、産業技術総合研究所
出身校 :名古屋大学
主な業績 アザラシ型ロボット「パロ」
主な受賞歴 IEEE/IFSA ファジィロボット賞(1995年)
Good Design賞・新領域部門(2002年)
日本青年会議所人間力大賞、内閣総理大臣奨励賞(2003年)
Swedish Museum of Science and Technology Robot Exhibition Award(2003年)
柴田崇徳の職歴
通商産業省工業技術院機械技術研究所の研究官や、
マサチューセッツ工科大学の人工知能研究所・研究員を兼任、
チューリッヒ大学人工知能研究所客員研究員などを経て、
1998年より通商産業省の工業技術院機械技術研究所・ロボット工学部で主任研究官を務める。
2001年より独立行政法人産業技術総合研究所の主任研究員に。2009~10年には内閣府政策統括官付参事官(情報通信担当)付、2013年より現職および東京工業大学大学院連携教授を歴任。
マサチューセッツ工科大学高齢化研究所客員フェロー
セラピー用ロボ「パロ」とは
「パロ」どう見ても、ぬいぐるみにしか見えません。
これがロボットとは。
テレビや新聞などのメディアで毎日のようにパロが紹介されたが、1週間ほどしてパロに興味を持ったギネス世界記録の研究員が訪れた。
ギネスブックで「世界でもっともセラピー効果があるロボット」にも認定されたというのも
納得です。
触り心地からもお年寄りの癒やしにはなりそうな雰囲気はバリバリするのです。
確かにさわり心地良さそう。このまま何もしなくてもパロを抱いてるだけで、いやし効果
がありそうです。
パロは並のロボットではありません。
なでられると心地良く、叩かれると嫌がるという「価値」を持っており、
飼い主との触れ合いの中でなでられた行動が、同じような状況の場合に出やすくなるなど性格を変えるよう学習特徴を持っています。
パロは、その音声認識機能(日本では日本語、英語圏では英語、ヨーロッパでは5カ国語など)により、人が赤ちゃんやペットなどによく話し掛ける言葉を認識することができのです。
それ以外の言葉でも、例えば飼い主がパロに名前を付けてかわいがると、パロがそれを頻繁に聞いて名前として学習し、反応するようになる。
国内外の医療福祉の現場で活躍しているアザラシ型ロボット『パロ』は現在、
世界30カ国以上の主に公的機関で約3500体が利用されており、導入が相次いでいるのです。
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ロボット普及のポイントは
柴田氏は1993年から研究開発を行っているが、当時はペットやセラピーのためのロボットというコンセプトが誰からも理解されず、研究予算をもらうことができなかった。
また、その評価についても、人の主観が入る研究であるため客観性を求めるサイエンスとは相容れないテーマであり、論文を書くことさえも難しいという局面に立たされたこともあった。
それをどう乗り越えるかが、最初の難関となったようです。
「専門家でなくても、誰でも容易に使えて、安全で、壊れず、メンテナンスが楽な物を作る」こと。
「異なる文化や宗教観などを理解して、適切に既存の仕組みや制度に組み入れていく」こと。
まとめ
パロに接することで患者さんは昼間にきちんと覚醒し夜によく眠れるようになります。
眠りを促す薬の処方をなくすことができた例も多いのです。
患者本位のケアになるうえ、介護者の負担も減らせる。
もちろんすべての患者に効果が出るわけではないが、社会全体で介護負担を減らせる意味大きく。
将来医療費削減に資することは間違いないと思われます。
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