7月26日(火)
ハートネットテレビ NHK Eテレ 20:00~
宮路満英パラリンピック馬術日本代表が特集されます。
宮路満英選手は現在
氏名:宮地満永
生年月日:1957年10月29日
身長:164cm
体重:59kg
出生地:鹿児島県
所属クラブ:水口乗馬クラブ/リファインエクインアカデミー
ポジション・クラス:グレード1bクラス(重度の障がい)
成績:
・2015年 イギリス大会 (CPEDI3*) 6位
・2015年 ドイツ大会 (CPEDI3*) 8位
・2015年 フランス大会 (CPEDI3*) 6位
・2015年 Japan Open 2014 Finalパラ馬場馬術競技会 (静岡) 優勝
馬術は、馬に乗り正確に円を描いたり、決まった早さで走らせたり、およそ20もの課題を美しく正確に演技することが求められる競技です。
リオパラ リンピックに出場する唯一の日本代表、宮路満英選手(58歳)は、脳卒中の後遺症で右半身にマヒがある他、「高次脳機能障害」のため記憶が保てない、集中 力が続かないなどの障害があります。
宮路満英さんは、20歳の時に友人と共に北海道の牧場へ行き、その後22歳で栗東トレセンへ。宇田明彦厩舎、森秀行厩舎で27年間調教助手として過ごし、47歳の時に突然脳卒中に襲われたのです。
幸い命は助かったものの、右手足に麻痺と高次機能障害(失語症、記憶障害)が残った。倒れた当初はいつかトレセンに戻れるだろうと考えていたが、現実は厳しかった。
「一人では何もできなくなりました。それに、話したいのに言葉がなかなか出てこない。トレセンの仲間がお見舞いに来てくれても、ウンウン唸ってるだけで言葉にならないんです」
いま挑んでいるのは、ターンオンザホンチズという特に難易度の高い課題。馬への複雑な指示を正確に伝え、直角に馬を ターンさせます。
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決まればメダルも夢ではありません。もともと競走馬を育てる調教助手だった宮路選手が、馬への限りない愛情と、妻の献身的なサポートに よって競技に挑む姿に密着します。
4年に一度だけ行われるスポーツの祭典、オリンピック。世界中からさまざまなスポーツに秀でたアスリートたちが集結します。その中にあって唯一、乗馬だけが持つ特殊性があります。それは乗馬が人間と動物が一緒になってするスポーツだということです。
表彰式でも、騎手だけでなく馬にも入賞のロゼット(リボン)が贈られます。馬は、オリンピックに出場する唯一の動物なのです。
乗馬の特殊性はそれだけに留まりません。競技時に男女を区別しないという点でも特殊です。実際、女性は決して男性に引けを取りません。オリンピックや世界選手権のような大きな大会で女性が優勝したり、好成績をおさめることは珍しくないのです。
これは、まさに乗馬というスポーツの素晴らしさを表すシステムです。乗馬では、強靭な肉体や運動能力以上に大切なスキルがあるのです。運動をするのは馬だからです。
人馬一体という言葉はありますが、言いえて妙です。
人間と馬が協力していい成績をあげるのですね。
日本チームに限らず、あるいは障害者の乗馬に限らず、熟年を迎えてなおトップクラスにいる馬術選手も少なくありません。これもまた運動するのは馬だ からです。若い選手のほうが体力もあり、厳しい練習に耐えるだけのスタミナもあるでしょう。しかし乗馬は、それ以上に経験がものをいいます。馬の様子を知 り、馬に意志を伝える能力を磨くことが、自由自在に馬を操ることに繋がるのです。
以上のような理由から、人々はセラピーのパートナーとして馬を選び、体力や機能が十分ではない障害者の方々が乗馬に取り組み始めたのです。障害者乗馬が万能だとは言いません。しかし多くの特徴、乗馬にしか無い特徴があり、それらは多くの部分でセラピーに向いているのです。
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