小山珠美さんについて
5月16日 NHK総合 プロフェショナル仕事の流儀 22:00~
に出演されます。
小山珠美さんはベテラン看護師さんです。
自分で食べる喜び、食べる機能を回復させることに看護師心血を注いできた看護師です。先進8か国で医療経済研究機構が調査した結果、日本は食べる機能が衰えた人に経管栄養(胃ろうなど)を施す傾向が非常に強いことがわかったそうです。
脳卒中や肺炎にかかったことをきっかけに、医師から
「食べることあきらめるように」と指示される高齢者は少なくないです。皆さんもお知り合いの方でそういう経験をされた人も多いと思います。
確かに日本の病院は胃ろうをすすめてきますね。そんな時小山珠美さんのような看護師がおられる病院なら、患者の家族にとってどんなに心強いかしれませんよ。
小山珠美のプロフィール
小山珠美(こやまたまみ)さん
看護師歴36年のベテランです。
1978年 神奈川県総合リハビリテーション事業団 神奈川リハビリテーション病院 厚木看護専門学校
2005年 愛知県看護協会 認定看護師教育課程「摂食嚥下障害看護」分野 主任教員
2006年 社会医療法人社団 三思会 東名厚木病院に勤務し、2010年より摂食嚥下療法部課長、
2013年より同部部長。2014年より2015年3月まで法人本部摂食嚥下サポート担当課長を務めました。
2015年4月よりJA神奈川県厚生連 伊勢原協同病院に勤務。
2009年に日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士取得。
家族の情報は全く見当たりませんね。
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- 小山珠美さんの考え
- 人が口から食べるという行為は、生きていくうえでとても大切なことで す。栄養摂取は点滴などからでもできますが、食べ物を見て、感じて、味わうということは、人間の脳を刺激し、体を動かし、元気になっていくことにつながる 重要ないとなみです。
- しかし、急性期医療での在院日数の短縮化、人手不足、スキル不足などの問題で、経口摂取が可能であるのに、口から食べることを禁止している現実を 多く見聞きしてきました。
- その現実をなんとか変えて、早期に口から食べることができるようなリハビリテーション看護をしたいと切望したからです。
ここは急性期の病院ですから、入院と同時に治療が始まります。患者さんにはその時から摂食・嚥下リハビリテーションを始める必要があります。もちろん、患 者さんの状態によってはできることとできないことがありますが、それさえも判断せずに、経口摂取の機会を失くしてしまい、口から食べ物を食べられなくして しまうのは医療者側の責任が大きいと思います。- 経口摂取に取り組むとなれば、責任を持ってその食事介助に関わらねばならず、1人1食に1時間~1時間半かかることもある。マンパワーの問題で、やってあげたくても取り組めない、という施設もあるだろう。果たして、そこがネックなのだろうか? と小山さんは問いかける。
小山珠美セミナー
資格取得を目指し、職場で実務を経験できない人のために、小山さんのNPO法人「口から食べる幸せを守る会」では、1日単位セミナーを開催。看護学校や病院などで実際に手を添えながら、リハビリの介助の技術を指導しています。指導は同NPO法人の実技認定者制度で認定されたアドバイザーが行います。
まとめ
これまでに小山珠美さんが担当した急性期脳卒中の患者およそ二千人の9割が、ふたたび食べることができるようになりました。
実績の背景にあるのは、小山の徹底した「観察眼」。何が出来るか、どうすれば食べられるか、を突き詰めて考えます。
番組では食べる喜びを守るため患者たちに寄り添う、医療現場の日々に密着します。
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