満中陰志の意味や挨拶状の雛形やお返しは何を送る?通販商品5品紹介

満中陰？若い方には聞き慣れない言葉かもしれません。
そんなもの時代遅れという声も聞こえてくるかも。
最近はご近所にお葬式を知らせる事もなくなりました。

個人情報が厳しくなったり、葬式の日程などを大ぴらにすればドロボーなどに目をつけられ窃盗被害にあうことも多いため。また葬式自体も地味に行う傾向がますます強くなりました。

だからといって初七日や満中陰などすべて省略し、お坊さんはアマゾンお坊さん便でいいやんという超お手軽法要まで一気に行かないのも世の常。

私のような５０代の世代にはまだまだそこまで行くにはハードルが高いです。

そこでいやいやでも？満中陰の法要を行う人に向けて挨拶状の雛形やお返しはどんなものを送ればいいか紹介していきます。

満中陰志とは？

簡単に言えば満中陰のお返しは満中陰志と言います。
この志と言う字はギフトの熨斗紙に書かれていることが多いので、気づいている人もいるかも知れません。
ただ、満中陰という言葉は誰でもが知っているわけではありません。特に法要関係は親が生きていれば仕切ることが多いもの。
またこの満中陰という言葉自体も、日常的には使用しないからです。
また、日本全国で同じ言葉が使われているわけではなく、法要のやり方なども地域によって少しずつ違うもの。

インターネットで満中陰を調べて、マナーに沿って満中陰志を考える人が少なくないかもしれませんが、それよりも親せきなどに年長者に相談することをおすすめします。
どこの親戚にもご意見番のような人がいます。

自分の親が亡くなったのであれば、おじさん、おばさんなどがどのような対応をすればいいのかよくわかっているからです。その中で一番冠婚葬祭に詳しい人に相談すれば間違いないでしょう。

一般的に満中陰志は消えるものを贈ることがマナーとされていますが、時代とともに現在では考え方も変わってきました。

お返しとして渡すのですから、もらった人に喜んでもらえるものがいいと考えて実用性の高いものにシフトしてきているのです。
特に多いのはカタログギフトです。

皆さんの一度は目にしたことが多いと思います。

カタログの中から希望する商品を受け取ることができます。
ただ、時代が変わっても、お礼状を添えることは変わりません。
印刷は業者がするとしても、文章は自分たちで考えることが特に重要。

もちろん、お礼状にもマナーがありますから、そのマナーだけはしっかりと理解しておきましょう。後ほどそのお礼状の雛形もご紹介します。

印刷業者やギフトショップのスタッフなら詳しいことを説明してくれるはずです。
葬儀場を見ると毎日のようにお葬式が行われています。
それだけ満中陰を迎える家族も多いということです。

香典返しや満中陰志は、故人に代わってお礼を言う機会です。
気持ちを込めたギフトにしなければなりません。
現実には自分たちで商品を選んで贈ることは難しいですから、それを代行してくれる業者が必要な場合もあります。

ただ最近は家族葬の家庭が多いため、家族葬の葬儀場でオプションセットが付属していることも多いもの。

もちろん業者を利用することは悪いことではありません。
それと感謝の気持ちは別の次元だからです。

死に対する負のイメージばかりを持つのではなく、これからの新しい門出だと満中陰を前向きにとらえてみてはと思います。

亡くなった人は帰ってきませんが、自分たちは生活は続くのです。
満中陰志をじっくりと考えるいい機会になれば幸いです。

満中陰志の挨拶状はどんな文章を書けばいい？

満中陰志のお返しギフトには挨拶状を添えなければなりません。
文章は喪主を中心とした家族で作ればいいですが、その言い回しや必要事項などは例文を参考にすれば決して難しくありません。自分が満中陰志を受け取った時に、挨拶状にはどのようなことが書かれていたでしょうか。

故人が生前にお世話になった人たちへのお礼の言葉です。
そして、遺族に対してもこれまで通りのサポートをお願いすると書かれているはずです。
満中陰志の挨拶状に限らず、お葬式に関する書き物には薄墨が使われています。その理由は墨を濃くする時間がないほどに、急なお葬式だったという意味合いがあります。

もちろん、現代においては実際に筆を使わずに印刷することがほとんどです。
それでもマナー違反と考える必要はまではありません。満中陰志のギフトや印刷物は専門の業者がすべて引き受けてくれる場合もあります。

申込書に書かれているギフトの金額や内容を確認して丸を付けるだけでいいからです。
お葬式に関することは、日常生活においてはほとんどなじみのない習慣です。重要なことは挨拶状に記載する文章でしょう。

満中陰を迎えた自分の気持ちをただただ文章に素直に書き記せばいいでしょう。多くの人は家族を亡くした悲しみから簡単立ち直るのは大変です。満中陰を過ぎることで気持ちの区切りを付けようとします。
それが最も重要なことだからです。

死から逃れられない以上、いつまでも引きずることは残された家族にとって好ましいことではありません。

故人も喜ばないでしょう！

もちろん、死をそのものを忘れるのではなく、それを乗り越える気持ちを重要。

仏教の教えである満中陰は他の宗教でも同じような考えがありますから、世界中の人が共感するに違いないでしょう。

挨拶状はそのような状況にある遺族からの心のこもった手紙となります。
印刷物として贈られても、味気ない手紙一線を隠しているはず。

満中陰志の挨拶状は普段の手紙とは違った書き方が決められています。
文章の終わりには句読点を使わずに、改行だけです。
何も知らない人には印刷ミスに見えることでしょう。が決してそうではないのです。

ただ、その書き方一つをとっても重要な意味が隠されていることを知ッてほしいと思います。

■満中陰志挨拶状の雛形

通常縦書きが多いが、ブログレイアウトの都合で横書きにしました。

謹啓
御尊家御一同様にはますますご清祥にお過ごしの御事と存じます
先般亡○ ○○ 儀死去に際しましてはご繁忙中にもかかわりませずご懇篤なるご弔慰を賜わりご芳情の程まことにありがたく厚く御礼申しあげます
お蔭をもちまして本日滞りなく○○○○○○○○○○（戒名）忌明けいたしました
つきましては早速拝趨の上御礼申しあげる筈ではございますが略儀ながら書中をもってご挨拶申しあげます
敬具
令和○○年○月○○日
○ ○ 住所 ○ ○ ○
○○ 名前 ○○
尚満中陰志に際しまして供養のしるしまでに甚だ粗品で御座いますが何卒ご受納下さいます様お願い申しあげます