西郷村の『小昼処　和来亭』の場所やメニューと付近の見どころ5箇所[人生の楽園]

次回は、福島県と栃木県境の那須東麗に位置する福島県西郷村が舞台。2015年に食事処を開いた渡邊和子さん(63歳)と夫の邦夫さん(71歳)が主人公です。

福島県白河市出身の和子さんは、東京の短大を卒業後、故郷に戻って福祉施設に就職。23歳の時に、表郷村(現白河市)出身の邦夫さんと結婚し、2人の子供が生まれます。

2011年、長男・真さんの結婚を機に自宅の近くに二世帯住宅を建て、引っ越し準備の最中に東日本大震災に見舞われました。

幸いなことに、二世帯住宅に被害は少なく無事に引っ越しができました。

それまで住んでいた家は、復興住宅として使われることになりました。

少し安心した矢先同じ年に和子さんに乳がんが見つかりますが、早期発見だったことで職場復帰を果たしましおた。

その2年後、運悪く今度は邦夫さんに前立腺がんが見つかります。

和子さんは、定年まで1年を残し早期退職、邦夫さんの看病に専念することに。

がんになったことで和子さんは、「楽しく、自分らしく生きていこう」と考えるようになったと言います。

ここが人生の転機になります。

大病を患ったことで、人生が大きく変わることはよくあります。

2014年、復興住宅として提供していた自宅が戻ってきました。

これを契機に、子供の頃から料理をするのが大好きだった和子さんは、空き家となった自宅を食事処にしたいと夢を膨らませ、2015年8月『小昼処　和来亭』をオープンさせました。

和子さんは、店の料理に自家製の野菜を使いたいと思い、自宅裏の畑に野菜を植え始め、さらに今年からカスミソウの栽培にも挑戦。村おこしになればと、仲間たちと一緒になって出荷もしています。

お店に野菜作り、カスミソウ栽培と、忙しい毎日を送る和子さんの頼もしい助っ人が夫の邦夫さん。今年の春から農業の勉強も始めました。その甲斐あって畑では、トウモロコシや米ナスなどの夏野菜が収穫され、初めてのカスミソウ栽培も、2人で協力しながら育てています。

常に新しいことにチャレンジし、明るくおしゃべりが大好きなお母さんと、それを支える家族、地域の方との交流の様子がテレビで紹介されます。