世界はほしいモノにあふれてる「英国ティー文化をめぐる旅」
2020年2月6日(木) 22時30分~23時20分 NHK総合テレビで放送
スージークーパーはイギリスの陶器デザイナーです。
日本では1980年代にいわゆる「アンティーク雑貨」としてその存在が知られ始め、1995年、ある一冊の本によって大ブレイクしました。それが「スージー・クーパーのある暮らし」という本です。
この本のおかげで、日本ではスージークーパーブームが巻き起こりました。時代はバブル崩壊の失われた時代に行っていましたが。まだ本格的に景気が低迷したわけではない時代。アンティークの食器も趣味で集める女性が多くいました。
日本のバイヤーの方々はその人気に答えるべく、こぞって英国でスージーを買い占め、市場価格が高騰したのです。実はそれ以前は英国のスージー・クーパーのマーケットはそれほど高価ではなく、母国でさえもスージーの作品達は「アンティーク」としては今一歩及ばないものでした。
日本のバイヤーが逆輸入的にイギリス市場に火をつけたのです。本国のファンからいえばいい迷惑だったかもしれません。作品としてはウェッジウッド傘下に入ってからの作品がたくさん残っています。
廃盤品ですが新品が残っています。
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スージークーパーってどんな人?
1922年にグレイ社に絵付け師として入社し、その後陶器デザインの仕事に携わるようになりましたが、陶器そのもののデザインをしたいという自身の目的のため、グレイ社を退社し、自らスージー・クーパー・ポッタリーズ (Susie Cooper Potteries) を設立しました。
1920年代の女性は家にいるべきとされていた時代、自身で会社を立ち上げ
「私には「できない」という言葉はないわ、と言った言葉の通り、自らの人生を自分で作っていった女性でした。
まさしく当時には珍しく強く自分の考えを持った自立した女性であったと思われます。
やさしさの中に強さが感じられるそのデザインは現在でも多くの人を惹きつけています
1902年 10月29日に英国のスタッフォードシャーに7人兄弟の末っ子として生まれる。
1918年 地元のバーズレムアートスクールに入学。
1922年 陶器販売会社のA.E. Gray & Co. Ltd.に見習いペイントレス(絵付け師)として入社。
1923年 製品のデザインを始める。
1929年 A.E. Gray & Co. Ltd.を退社。
1930年 自分の会社、Susie Cooper Potteryを設立して独立。
1938年 建築家のセシル・ベイカーと結婚。
1938年 代表作のひとつ、パトリシアローズを発表。
1940年 英国での女性初ロイヤルデザイナーとなる。
1943年 長男ティモシー出産。
1950年 ボーンチャイナの生産に着手。
1966年 ウェッジウッドの傘下に入る。
1987年 ロンドンのビクトリア&アルバート博物館でスージー・クーパー展が大々的に開催される。
1995年 7月28日マン島にて死去。享年92歳。彼女の訃報は英国各紙が一面で報じた。
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スージークーパーの代表作やアンティークは
私の好きな作品はグレンミストです。
上品な色使いがいい。
ウェッジウッド Wedgwood グレンミスト 谷間の霧 スージークーパー カップ&ソーサー 英国製 廃版品
スージークーパーのデザインはパトリシアローズに代表される花柄のロマンティックなものからアールデコに通じる幾何学模様までさまざまな種類があります。彼女の功績が認められ1979年には大英帝国勲章を授与されています。
スージークーパーアンティーク
アフターヌーンティーセット
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デミタスカップ&ソーサー
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