9月28日(木)カンブリア宮殿 22:00~ テレビ東京系で放送
ネスレ日本 代表取締役社長兼CEO 高岡浩三酸が出演します。
ネスレ日本の躍進はグローバル企業。その食の巨大企業ネスレの中でも一際業績を伸ばしているのが日本の現地法人「ネスレ日本」。トップはマイナス成長をプラスに転じさせ、スイス本社から「ジャパンミラクル」と称賛される日本人初の生え抜き社長・高岡浩三です。彼のイノベーション戦略が語られます。
高岡浩三の経歴
大阪府松原市生まれ。大阪府立生野高等学校、1983年神戸大学経営学部卒業。
ネスレ日本入社。2005年ネスレコンフェクショナリー社長、10年1月ネスレ日本副社長飲料事業本部長などを経て、同年11月から現職。53歳。
2014年より、マーケティングの神様“フィリップ・コトラー”が中心となったワールド・マーケティング・サミットにて、日本のカウンシル代表を務めています。
- 1983年 – 神戸大学経営学部卒業。ネスレ日本株式会社に入社し営業本部東京支店配属。
- 1999年 – ネスレコンフェクショナリー株式会社プロジェクトディレクターに就任。
- 2001年 – ネスレコンフェクショナリー株式会社マーケティング本部長に就任。
- 2005年 – ネスレコンフェクショナリー株式会社代表取締役社長に就任。
- 2010年1月1日 – ネスレ日本株式会社代表取締役副社長飲料事業本部長に就任。
- 2011年11月1日 – ネスレ日本株式会社代表取締役社長兼CEOに就任。
- 2012年 – ベストドレッサー賞(政治・経済部門)受賞。
- 2014年2月- 37 OUTSTANDING MARKETERS NAMED INTERNATIONALISTSに選出。
- 2014年5月- 「ネスカフェアンバサダー」が日本マーケティング大賞を受賞。
高岡浩三のマーケティング
当社は企業ブランドより商品ブランド育成に力を入れ、ネスレという会社より、商品が印象に残ることを重視しています。
例えば、お客様にチョコレート菓子の商品名を聞くと、すぐ出てくるのは3~4種類までです。その中「キットカット」など当社の商品名をどれだけ入れてもらえるか。
常にマーケティング作業を最重視し、カテゴリーの中でシェアトップになるブランド育成に数十年かけて取り組んできました。マーケティングの会社と言われるゆえんです。
キットカットは、おいしいウエハースチョコというだけでなく、「きっと勝つ」の語呂合わせで縁起も良いという、ブランドに付随する精神的なメリットが支持されています。実際受験の時期には事件性向けのきっとかっとを毎年特別に発売しイメージ定着にも余念がありません。
その努力の結果、チョコレートでキットカットはシェア1位をキープしています。
スポンサーリンク
コーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」もヒット作です。
インスタントコーヒーをマシンにセットし、ボタンを押せばカプチーノなど5種類のコーヒーを作れるものです。09年4月の発売以来約4年、今年4月には販売台数が140万台を突破しました。
お湯を入れてスプーンで混ぜるだけで飲めるネスカフェのインスタントコーヒーは、高度経済成長期の1960~70年代に急成長しました。ですが私自身、高岡さんが飲むコーヒーではないと思い10年ぐらい飲んでませんでしたし、ネスカフェのギフトを贈ったこともなかった。
でもヨーロッパでは、一流ホテルでもネスカフェを出していて、マシンで圧力をかけて抽出するので香りも良く、インスタントに思えません。このマシンを家庭用に小型化できないかと考え、スイスの本社に提案して一緒に開発したそうです。
コーヒーマシンで儲けることは考えなかった。
マシンの価格は日本で設定しました。発売当初は1万3000円程度でしたが、採算ギリギリの7980円まで下げたところ、ヒットにつながった。マシンでもうけるのはやめて、コーヒーの専用カートリッジでもうければいいと方針転換したのが普及の要因でした。
スポンサーリンク