下重暁子さんは、NHKアナウンサー時代に野際さんの1年後輩にあたる。
1959年から1年間、名古屋の寮で隣同士の部屋だったといいます。
「2人で毎晩のように酒を飲んでいた。
当時の寮は荒田寮といったのですが、2人は『荒田のオロチ』と呼ばれるぐらいお酒が強かった」とのです。
残念ながら野際陽子さんは2017年のおなくなりになりました。
酒はよく飲んだ、それでも「仕事に影響したことは一度もありません。
それは下重暁子さんが野際さんから学んだこと。
「絶対仕事に影響させちゃいけないって」と野際さんの教えをうけたのです。
そんな野際さんの荒田寮時代の楽しいエピソードも紹介。「お給料前に泥棒が入ってね。野際さんもお金がなくて、泥棒に『お願いだから食べられなくなっちゃうからお釣り頂戴』って。泥棒にお釣りって言ったのは野際さんが初めてじゃないかしら」とコメントしている。
元NHKの堀尾正明さんによれば。
「ぼくが聞いたのは、泥棒は息子にシャツを200円で買いたかったと。なら1000円渡すから800円お釣り頂戴って。お釣りはあとで郵便箱に入れてって(言った)。でもテレビで何度も呼びかけたけど(お釣りは)返って来なかったらしいです」と話しました。
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下重暁子のプロフィール
氏名:下重暁子(しもじゅうあきこ)
出身地:栃木県宇都宮市
血液型:A型
職業:作家・評論家・エッセイスト
9歳の時に疎開先の奈良で終戦を迎える。1959年、早稲田大学教育学部国語国文学科卒業後、NHKに入局。
名古屋勤務を経て東京に戻り、人気アナウンサーとなった。1968年にフリーとなり、『長谷川肇モーニングショー』(NETテレビ)等のキャスターを経て、文筆活動に入る。
作家・評論活動だけでなく、講演も行っている。芥川賞作家の黒田夏子は早大教育学部の同級生で同人誌仲間。
「わたしが子どもをもたない理由」
わたしが子どもをもたない理由 [ 下重暁子 ]
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2015年に幻冬舎から『家族という病』を出版し、50万部のベストセラーとなりました。
同書の中で下重暁子は「親や家族の期待は子供をスポイルしている」「配偶者は他人」などと家族の価値を否定し、自立した個人の重要性を強調した。
これに対して金美齢は「歪んだ家族論」「傲岸不遜と言わずして、なんと言おう」と下重を批判し、2016年に反論本である『家族という名のクスリ』を出版し論争がおこりました。
「家族という病」
家族という病 (幻冬舎新書) [ 下重暁子 ]
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