7月22日(木)たけしのニッポンのミカタ
で取り上げられました。
万年筆修理の久保工業所の久保幸平さん
万年筆各社の高級万年筆修理を行っています。
管理人が高級万年筆と書いたのは、修理代がそこそこかかるので3000円や5000円の万年筆では修理代が合わないからです。
しかし、曰くのある例えば誰かの形見とかいうことについて直すなと言っているわけではありません。お金にかえられない思い出はあるでしょうから。
修理人の久保幸平のプロフィール
氏名:久保幸平(くぼこうへい)
生年:1929年生まれ(86歳)
久保工業所代表
東京堀切のペン先専門メーカーに就職
1977年にプラスティック成型加工と筆記具修理を兼業する久保工業所を設立
1980年代主にモンブランやパーカー等の万年筆の修理をになう。
現在も個人からの修理調整依頼に対応しています。
久保工業所
住所:東京都葛飾区堀切4-6-11
(京成本線「堀切菖蒲園」駅より徒歩約10分
電話:03-3693-2302
営業時間:9:00~18:00
定休日:日曜
修理依頼はまず電話で修理したい万年筆のメーカーと症状を知らせる。
直るようなら元払い宅急便で久保工業所まで現物を送付。
修理期間は約1か月
終わり次第宅急便で返送という段取りです。
久保さんの修理の腕はなんと60代、70代より80代の今の方が進化しているようです。
安心して任せてみては!
久保工業所の得意とする修理はペン先の修理です。
ペン先を中心に通算55万本の万年筆の修理・調整を行ってきました。
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工具へのこだわりは半端ではない
おびただしい数の工具を使用されていましたが、加工業者に依頼して作った工具や自作の工具、市販の工具を自分で調整した工具を使用しています。
万年筆は書くための道具。
その「書き味」が大切です。
万年筆の使い手がもっともこだわるのが、そのペン先。
日本語は画数が多く、「止め」や「払い」などさまざまな筆遣いがあります。
そのため、日本人は、万年筆のペン先に、ことさら神経を使ってきました。
ペン先を調整する専門の職人がいます。
久保幸平さん。
外国製万年筆のペン先を日本人向けに調整するのが、久保さんの仕事です。
まずはペン先の研磨です。
ペンポイントと呼ばれる先端部の角を削り、複雑な文字も滑らかに書けるようにします。
そして、ほどよい量のインクが流れるように、切り割りを調整。
久保「一番肝心なのがペン先です。
どんなにボディーが良くても、ちゃんと書けなければ道具になりませんから。
ペン先は、ペンの命みたいなものです」
およそ900度で溶けている十八金。
金属の中でも、特に柔軟性に富む金は、ペン先に最適です。
ペンポイントはイリジウム合金。たいへん硬い金属です。
しなやかさと強さ、スムーズなインクの流れ・・・理想の書き味を求めて、多様なペン先が作られました。
美しくなければ、万年筆ではない。
しかも、「書き味」が良くなければ、万年筆ではない。
使い手の願いを叶えるために、洗練されてきたペン先。
まさに万年筆の心髄です。
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