テレビ史を揺るがせた100の重大ニュース 平成・令和の記者会見
2020年3月29日(日) 18時30分~22時48分
野澤正平社長(元山一証券)山一證券の経営破綻のときの記者会見は印象深かったです。
野澤正平社長(元山一証券)はG-FACTORYというマザーズに上場している会社の、社外取締役をしています。現年齢が81歳ということもあり、本格的な第一線の経営者からは身を引いているようにみえます。
G-FACTORYの仕事内容は飲食店を中心としたサービス業を展開する企業への経営サポートと飲食店の運営が主な仕事です。飲食店を手放したいひとと始めたい人のマッチング、内容や什器を新しい経営者が買い取ることにより、手放す経営者の退店の諸費用の足しにするというもの。
同社のホームページの説明では、物件の保証金から退店費用を支出するとマイナスになるものが、うまくいくとプラスで退店できる。
これは退店する経営者にとって大きなメリット。次でやり直しがきくからです。
G-FACTORYの役員は8名体制。
代表取締役社長 | 片平 雅之 |
専務取締役 管理本部長 | 田口 由香子 |
取締役 コンサルティング事業部長 | 山﨑 俊也 |
社外取締役 | 野澤 正平(元山一證券 代表取締役社長) |
社外取締役 | 安田 正利(株式会社ヤスダマネージメント 代表取締役) |
常勤監査役 | 鎌仲 順子 |
社外監査役 | 綾部 薫平(弁護士) |
社外監査役 | 高橋 克典(公認会計士) |
スポンサーリンク
1997年(平成9年)7月に山一證券の社長に就任したが、その僅か4ヵ月後の同年11月に廃業に追い込まれた。その記者会見の席で「社員は悪くありませんから!」と号泣する野澤正平さんの姿は繰り返し報じられた。
野澤社長のイメージといえば自主廃業時の涙の会見しかイメージがありません。
これだけは言いたいのは…私ら(経営陣)が悪いんであって、社員は悪くありませんから!。どうか社員のみなさんに応援をしてやってください、お願いします!
私らが悪いんです。社員は悪くございません‼︎。善良で、能力のある、本当に私と一緒になってやろうとして誓った社員の皆に申し訳なく思っています!
ですから…一人でも二人でも、皆さんが力を貸していただいて、再就職できるように、この場を借りまして、私からもお願い致します! 野澤正平「山一證券代表取締役社長」
あの涙の会見を悪くいう人も良くいう人もいます。野澤正平氏はあれは自分でも恥ずかしくないと思っているようだ。
野澤正平氏にとってあの涙には3つあって、7割が社員の事で頭がいっぱい、3割は社長になって頑張ったけれど駄目だったと悔し涙。
野澤正平氏は後に、このときの涙の意味について、「一つは、オリンピックなどでスポーツ選手が見せる、がんばったけど駄目だったという悔し涙。
「2つ目は私も社長として、100日間がんばったけど、力が及ばずに、ああなってしまったという悔し涙」が
「そして、3つ目の意味は、山一證券に在籍した7,700人の従業員、関連グループ会社を含めて1万人、さらに彼らの家族を含めた3万人がこれで路頭に迷ってしまう。なんとか助けてもらいたいと訴える涙」
「気持ちとしては、3つ目の涙の方が強かった。なんとか社員が路頭に迷うことは避けたい。それには涙で訴えるしかない。この気持ちが涙の7割から8割を占めた」とあとになって語っています。
スポンサーリンク