酪酸はアルツハイマー病の原因?血管から脳へ!歯周病予防!

 

6月7日(水)の羽鳥慎一モーニングショーで特集されています。

酪酸が歯周病により発生することは知られています。

厚生労働省の『平成26年度 国民医療費の概況/患者調査の概況』によると、「歯肉炎」や「歯周病」の患者数は331万5000人 (男性137万3000人、女性194万2000人)。歯周病の有病率は20代が約7割、30~50代が約8割、60代は約9割にのぼります。

 

2017年5月12日に『日本歯周病学会』アルツハイマー病を進行させる原因が歯周病では?という研究発表が行われました。

この発表とは日本大学歯学部の落合邦康特任教授(口腔細菌学)らの研究チームは、歯周病とアルツハイマー病の関連性をラットによる実験によって確認し、5月12日に福岡市で開かれた日本歯周病学会で発表した(「毎日新聞」2017年5月27日)

今回注目されるのは国内で初めて動物の体内で検証した研究が注目されています。

 

アルツハイマー病の発症のメカニズムは完全には未解明です。

体内の酸化反応が組織や細胞に危害を与える「酸化ストレス仮説」が有力です。

 

【アルツハイマー病とは】

脳細胞が徐々に萎縮する

記憶や思考能力が失われる病気

日本の認知症患者約460万人のうち68%がアルツハイマー病が原因と言われています。

 

【歯周病とは】

歯茎が最近に感染し炎症を起こす

口臭や歯茎の晴れなどを引き起こす

日本の成人の80%以上が感染しているとのデータのある

 

日本大学歯学部の落合邦康特任教授(口腔細菌学)らの研究チームの実験。

健康なラットの歯茎に酪酸を注射し脳細胞への影響を調査。

研究チームは歯周病の原因菌(レッドコンプレックス)となるP.g.菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)、T.f.菌(タネレラ・フォーサイセンシス)、T.d.菌(トレポネーマ・デンティコラ)などが生成する「酪酸」が歯周細胞内に取り込まれると、鉄分子(ヘム)、過酸化水素、遊離脂肪酸が過剰に産出されるため、酸化ストレスによって歯周細胞が破壊されることに注目した。

結果は?

「酪酸」を注射したラットは通常のラットに比べ、鉄分子(ヘム)、過酸化水素、遊離脂肪酸の濃度が全ての部位で平均35~83%も上昇していた。

特に「海馬」での上昇率が最も高く、ヘムは平均79%、過酸化水素は平均83%、遊離脂肪酸は平均81%、アポトーシス(細胞死)を誘導するタンパク質分解酵素のカスパーゼは平均87%も濃度が上昇。さらに、アルツハイマー病の患者の脳神経細胞内で物質輸送に関わるタンパク質の「タウ」の量が平均42%も増加していた。

 

ラット脳内の有害物質濃度約80%上昇

アルツハイマー患者の脳内に多いタンパク質約40%上昇

よって歯周病による酪酸がアルツハイマー病進行の原因の可能性が高いと結論づけました。

 

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落合特任教授は歯周病患者の歯周ポケットからは健常人の10~20倍もの酪酸が検出されることから、歯周病巣の酪酸が長期間にわたって脳内に取り込まれると、アルツハイマー病を引き起こす一因になるので、早めに治療をすべきだと指摘しています。

 

歯周病の予防方法は

ブラッシングをこまめに

【セルフケア】

ブラッシング

■毛足はストレートで毛束は 3~4 列ぐらいで清掃しやすく、通気性のよいもの

■健康な人は歯ブラシの硬さは普通かやや硬め、歯ぐきに炎症がある場合は柔かめのもの

■ 歯ブラシの持ち方は、エンピツを持つようなペングリップ

歯と歯の間、歯の一番奥の部分、被せ物やブリッジが入っている部分など、歯ブラシだけでは汚れが取りにくい部位があります。そんな場所には補助清掃器具を使います

■歯間ブラシ

■部分磨き専用歯ブラシ

■糸ようじ

 

生活習慣の改善

■喫煙習慣

タバコの煙の中には、タール、一酸化炭素、ニコチンをはじめとして、数多くの有害物質が含まれています。タールはヤニとして歯に付着し、さらにその上にプラークが付着しやすくなります。

一酸化炭素やニコチンは、病原菌に対する抵抗力を低下させるとともに、歯ぐきの腫れを隠したり、傷口を治りにくくするために、歯周病を重篤化させます。よって、歯周病の治療に際しては禁煙が必要となります。

 

■食事はよく噛む

 

■食育の改善

繊維の多い野菜、ビタミンA、C、D の豊富な食べ物や野菜、果物をとり、栄養のバランスのとれた食事を心がけましょう。

 

【歯医者にかかる】

専門的な予防方法(プラークコントロール)を指導してもらう。

もし歯周病にかかっていたら、早期治療をおこなう。

 

まとめ

歯周病はアルツハイマーへの関連性だけでなく、

「狭心症」「心筋梗塞」「脳梗塞」「糖尿病」「誤嚥性肺炎」「骨粗鬆症」などの誘因になり、健康を阻害する重大なリスクファクターになる事実が判明しています。

まずはセルフケアをマメに行いましょう。

 

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