中能登町特区の田中良夫のどぶろく作りや「太郎右衛門」【人生の楽園】

2月25日(土)人生の楽園

石川県中能登町でどぶろく作りと農家レストランを経営しています。

56歳でJAを退職後、専業農家として米や野菜作りをしていた田中良夫さん。

近所の神社に神酒用の酒米を奉納するようになり、酒造りに次第に興味を持つようになりました。

 

そして、農家が自家製米で仕込み、自らが営む民宿などで提供する場合、どぶろく造りの免許を取得できる「どぶろく特区」の制度を知り、町に相談しましたそうです。

なぜなら中能登町には、許可を得て神酒用のどぶろくを醸造している神社が3社あったことから(同町二宮の天日陰比●(あめひかげひめ)神社など町内の三神社が古くからお神酒用のどぶろくを造っており、県内の神社で醸造しているのはこの三社のみ。)

 

特産にしていければと町も協力し2014年に中能登町は第35回認定 構造改革特区計画「どぶろく特区」に認定されました。

田中良夫さんは、これを契機にどぶろくを提供するための農家レストラン「太郎右衛門」をオープンし、2015年12月に醸造免許を得て、どぶろく造りを始めました。

自ら生産した米を使い、レストランや民宿など提供できる場を持つ生産者であれば、どぶろくの醸造免許を取得できるようになりました。

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田中良夫さん以外に町内では1軒の農家が免許を持ち、それぞれ経営する店舗で提供しています。

どぶろくは、仕込み方で味が変わるのが面白いと、日々熱心に勉強を続ける良夫さん。

そんな良夫さん自慢のどぶろくと、幸子さんが作るかぶら寿司や自家製野菜の

料理などを食べながら、思う存分に楽しむことができる農家レストランは、

農閑期に限った1月から3月までの3ヵ月間、冬限定の営業です。

ちなみに昨年2月から自宅で営む「太郎右衛門」は、1階和室(12畳)を活用しています。

 

【農家レストラン太郎右衛門】

基本料理にはもれなくどぶろく飲み放題がついてきます。

■ 企業名: 太郎右衛門
■ 代表者名: 田中 良夫
■ 住所: 〒929-1811 石川県鹿島郡中能登町二宮ロ部111番地

(地図)

[map width=”600px” height=”450px”]石川県鹿島郡中能登町二宮ロ部111番地[/map]
■ TEL: 0767-76-1204 ■ FAX: 0767-76-1204
■ 営業時間: 昼 12:00~ 夜17:00~ ※1日1組予約制

■定休日: 冬期間(1~3月)のみ営業
■ 主要商品:田舎料理、なべ料理(しし鍋、よせ鍋、たら鍋等)
■ 料金・価格:基本料金1人3,000円(どぶろく飲み放題)
■ 交通・アクセス:鹿島郵便局向かい道路入り2軒目

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どぶろくってどんな酒?

広い意味でのにごり酒です。

米の粒感がまるっと残っているようなものから滓酒や霞酒などの淡く濁った酒まで、日本酒の白濁の強弱はさまざまですが、「にごり酒」は、どぶろくを含め、白濁している日本酒すべてを指すことのできる言葉です。
前述のように、どぶろくは「醪を個体と液体にわける」という工程を行わずに販売に出される酒を指しますが、歴史的には「豊作を祈願するための神聖な酒」という意味もあります。

 

飛鳥・奈良時代に行われていた豊作の祈願や収穫への感謝を示す場において、米から造った白濁酒を神様に捧げるという風習がありました。この酒を「どぶろく」と呼んでいたそうです。

いわゆる神社との結びつきが深い酒です。

酒が広く一般的に飲まれるようになると、自家用の酒を造って飲む家庭が増え始めました。この酒も見た目の印象から「どぶろく」と呼ばれていました。

しかし、この自家醸造酒は1899年(明治32年)に国の政策によって完全に禁止されました。

現在、どぶろくの醸造が許可されているのは、飛弾の白川八幡神社などのどぶろくを用いた伝統的な神事を行ういくつかの神社と国の特区政策で指定された「どぶろく特区」の地域になります。

「にごり酒」も「どぶろく」もほとんど同義で使われることが多いですが、こうして歴史的な観点から見てみると、どぶろくには深い歴史的な背景があります。

 

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