「ベイリー」はファシリティードッグです。何をする犬?訓練施設はどこですか?

専門的なトレーニングを積み、ストレスを抱えた人々に、愛情と安らぎを与える“ファシリティドッグ”という犬をご存知でしょうか。
病院や施設を訪問して癒しを与えるセラピードックとは異なり、施設に常勤し、ハンドラーという専門的なトレーニングを積み臨床経験のある看護師とチームを組んで仕事をしている。

 

2015年11月現在、まだ日本では「静岡県立こども病院」「神奈川県立こども医療センター」の2頭しか存在していません。

 

実際にどのような仕事を行い、どのような効果をもたらしているのかお教えしましょう。

 

認定 特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズファシリティドッグ・ハンドラー森田優子さんの登場です!ハンドラーとファシリティードッグがセットで業務に当たります。

 

「ファシリティドッグを日本全国へ」

森田優子さんは子供の頃から動物の世話をするのが好きで、うさぎ、インコ、蛙などを飼っていて、友達からは動物園みたいだと言われていました。
獣医の道も考えたのですが、人のお世話も好きでしたので看護師になりました。

看護師として5年ほど働いたころ、大学の教授から「ファシリティドッグを日本に導入する団体があるのだが、ハンドラーにならないか?」と電話がありました。
普通の看護師で終わるのが嫌でどうしようかと考えていた時期でしたので、「やってみたい!」とすぐに受けたそうです。

 

病院などの医療現場で活動する犬、ファシリティドッグ。ファシリティドッグは、辛い闘病生活をおくる患者さんたちに触れ合い、励まし、精神的なケアを行うことで、治療が円滑に進むようにサポートします。

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日本の医療現場で活躍するファシリティドッグたち。

医療現場で活動する犬には、ファシリティドッグのほかにセラピードッグと呼ばれる犬たちもいます。

「患者を癒やす」という点では一緒ですが、さまざまな施設を訪問するセラピードッグに対し、ファシリティドッグの訪問先は固定しており、毎日同じ病院に通います。

また、ファシリティドッグを引率するハンドラーが、看護師や臨床心理士といった医療従事者であるというのも大きな特徴です。

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ファシリティドッグ「ベイリー」の経歴

種類:ゴールデン・レトリーバー白

生年月日:2007年12月14日

出身:オーストラリア

育ち:ハワイ・マウイ島

トレーニング:マウイ島HCIトレーニン グセンター

ハンドラーの資格は?

看護師としての経験が特に規定されているわけではありません。

また、臨床心理士や理 学療法士でもハンドラーにはなれますが、何よりも人柄が重視されます。患者や家族とのコミュニケーション能力が必要ですし、パートナーとなるファシリティ ドッグは、トレーニングセンタ―がハンドラーと面接をした印象や導入病院の特徴を踏まえ決めます。

ちなみに、犬の訓練は導入病院が決まってから開始されま す。現役の看護師の中にはハンドラーに興味を持つ方が多く、よく問い合わせをいただくのですが、導入病院が決まらないことにはハンドラーが働く場所があり ません。

ファシリティドッグの導入には費用もかかりますので、導入する病院がなかなか増えないという現状があります。

訓練所はどこですか?

約2年間アメリカでトレーニングを積んだファシリティドッグのベイリーは、2010年1月から静岡県立こども病院で働き始め、2012年から神奈川県立こども医療センターで常勤の医療スタッフとして活動しています。

森 田優子とシャイン・オン!キッズ理事長キムは、2009年11月に2週間ハワイ・ケーナインズ・フォー・インディペンデンス(HCI)というトレーニングセン ター(現在アシステンス・ドッグ・ハワイ)で、ベイリーと一緒に仕事をするためのノウハウを学びました。

森田優子は、「マウイ島にあるHCIというトレーニン グセンターでベイリーは育ち、私もそこでトレーニングを受けました。ここは数々の優秀なサービスドッグ(使役犬)を送り出してきたセンターです。

このよう なトレーニングセンターは日本にはまだなく、私はここで訓練を受けることができたことを本当に光栄に思います。」と言います。その教育プログラムは、とて も質の高いものです。

 

ベイリーは病院で常勤勤務するファシリティドッグとして、フレンドリーな性格や物事に応じない温和な性質を見込まれ、 子犬の時に選ばれました。トレーニング中、ベイリーはICU病棟を含め、ハワイの小児病院で多くの子ども達と接してきました。

 

病院という特殊な環境でもリ ラックスしていられる犬は、非常に稀です。HCIでは、ベイリーに病院で勤務するために必要な約50種類の指示を教え、そして何よりも人間が大好きになる よう、たくさんの愛情を注いできました。

 

50種類の指示の中には、「お手」や「待て」はもちろん、子どもの膝の上に顎を乗せる「ビジット」や、ベッドで添 い寝をする時に使用する「スナッグル」など病院で働く犬ならではの指示もあります。

 

 

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