原油安を考える「NHKクローズアップ現代」金融市場にリスクも

クローズアップ現代

NHK総合テレビ 19:30~19:56

2016年2月23日(火)放送  止まらない原油安 ~世界経済揺るがすリスク~

藤 和彦 さん(世界平和研究所 主任研究員)

 

止まらない原油安

原油安は一般人にはいいじゃんガソリン代も助かるし、これで円高になればもっとガソリン価格が下がるのにと思っている人は少なくないと思います。

しかし喜んでばかりでは、いられません。その理由は

 

【原油安のデメリット】

●石油メジャーの株価が低迷し、米国株式市場が低迷

●日経平均がこれにつられて低迷

●OPECも減産体制に入れないため原油先物価格も低迷

●オイルマネーが全世界の金融市場からある程度の資金を引き揚げる

このようなことが挙げられます。日本の産業に関して原油価格が下がるデメリットは直接的にはほとんど見当たらないと思われます。

 

【原油価格の推移予想】

08年7月に1バレル=147ドルの史上最高値をつけた原油価格。

直後のリーマンショックの影響で、わずか5カ月後の08年12月には高値後の最安 値となる32ドル台まで下落しました。その後は1バレル=100ドルを軸とした価格帯まで値を戻したものの14年後半に再び急落。15年中も低位での一進一退 を続け、16年1月に入り最安値を更新することとなりましょた。

16年の原油価格はどう動くのか。プロの予測は、低位での横ばいがメインシナリオで、上昇したとしても1バレル=60ドルまでといわれています。

 

【日本にとってのメリットデメリット】

日本産業全体で見れば、原油安は明らかにプラスに働きます。

しかしなぜ原油安が騒がれているかといえば、米国株式市場の悪化による主に産油国には逆にマイナスにはたらき、結果的にオイルマネーが引き上げられることにより

世界経済にリスクがもたらされるという話しになります。

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【原油安の現状は】

番組の見どころ

今月、一時1バレル26ドル台まで下落し、12年ぶりに安値をつけた原油の先物価格。なぜ原油安は止まらないのか。背景には、経済制裁の解除を受け増産を 計画するイランなどの影響で原油が世界的に供給過剰であること、また多くの投資家が原油市場から資金を引きあげていること、さらにサウジアラビアがリード するOPEC=石油輸出国機構による価格決定力が低下したこと、などがある。この原油安、私たちの暮らしにはプラスの要素が多いが、産油国には大きな打撃 となり、世界経済のリスクにもなっている。ベネズエラでは、激しいインフレが市民の暮らしを直撃、巨額の財政赤字に苦しんでいる。世界最大の産油国となっ たアメリカでは、中小企業を中心にシェールオイルを開発する企業の破綻が相次ぎ、石油メジャーの業績も急速に悪化。原油を中心としたエネルギー関連の債券 「ハイイールド債」を購入していたファンドが閉鎖されるなど、今後金融市場にもリスクが広がるのではないかと指摘されている。原油安はどこまで続くのか、 世界経済にどんな影響を及ぼすのか、探る。

まとめ

日本経済にとっては、原油安によるメリットと工業製品のコストが

下がる経済市況すなわち日経平均をはじめいろいろな金融商品が

影響を受けるデメリットが綱引きをする状況が続くと考えられます。

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