亀屋良長の名物は?女将吉村由依子の経歴!危機をいかに救った

結婚したら人生劇変【老舗の危機を救った美人妻SP】

2017年9月11日(月)  19時00分~20時00分

 

亀屋良長は京都の老舗和菓子店です。

お店の3階には、200年の歴史と伝統を感じられる品々がたくさん保管される資料部屋があります。

まず女将の吉村由依子さんが見せてくれたのはある文書。

「これは江戸時代に幕府から、砂糖を使って上菓子を作ることが許されたお菓子屋さんの許可証です」

江戸時代の砂糖はすごく貴重なものでした。

 

上菓子とは、当時高級品だった砂糖を使い、宮中に納めたお菓子。「亀屋良長」は江戸時代に砂糖の使用を認められていた数少ないお店でした。選ばれたお店です。

 

そして、150年前の和菓子の配合帳、つまりレシピには、明治時代に誕生し、長年このお店を支えてきた代表的な銘菓・烏羽玉の作り方も。お店で炊き上げた小豆のこしあんを丸めて寒天でコーティング。

仕上げに「けしの実」を添える。

 

亀屋良長の名物はうば玉

美しいお菓子です。

現在も人気商品のひとつである「烏羽玉(うばたま)」は創業当時からの名物。京都では祇園祭の時、緋扇(ひおうぎ)というお茶花を生ける習慣がありますが、この緋扇の真っ黒で球形の実をイメージして作った、という説もあります。

「ぬばたま」「うばたま」はいずれも「黒」や「夜」に掛かる枕詞(まくらことば)。漆黒のお菓子は沖縄県の波照間(はてるま)島産の黒砂糖で作ったこし餡を丸め、寒天をかけて芥子(けし)粒をあしらったもの。黒砂糖の風味が秀逸です。

 

新製品美甘玉(みかもだま)

亀屋良長で創業当時より作られている代表銘菓「烏羽玉(うばたま)」をモチーフに作られた「美甘玉(みかもだま)」。

白あんを寒天でコーティングした一口サイズのお菓子。ころんとして艶のある見た目は似ていますが、ココナッツシュガーやてんさい糖などで甘みを出しているのが黒糖風味の「烏羽玉」と違うところ。キャラメルのような香ばしい風味とほのかな甘さが口に広がり、和菓子でありながらコーヒーや紅茶とも相性が良さそうです。

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亀屋良長の借入金がすごかった

女将として本格的にお店を手伝うようになった頃、由依子さんは衝撃の事実を知る。会計士から見せられた店の資料で、多額の借金を抱えていることがわかったのだ。

その額は数億円にも上っていた。主な原因は3つだ。まずは在庫の管理を含む生産ラインが整っていないこと。2つ目は新しいお客さんの開拓ができておらず、売り上げが伸び悩んでいたこと。そして店のビルの建築費だった。

 

「不安でしたね、この先どうなるかって……」(吉村由依子さん)。お店に残る、歴史を感じる品々。この伝統ある和菓子店を自分の代で終わらせるわけにはいかない。

「借金返済のため、自分に何かできることはないか?」。そう考えた由依子さんが着目したのは新規顧客の開拓だったのです。
このお店にたくさんある伝統的な和菓子を、若い人にも知ってもらえば、もっと売れるかもしれない。そのために自身が学んできたフランス料理の知識を和菓子に生かせるかもしれない。

 

 

新商品のメニュー開発

しかし、老舗の伝統が障壁となる。若者向けの新メニューを古株の職人に提案してみると反対。

老舗の職人さんがかんたんにいくら女将の言うことでも賛成するわけがないのです。

「懐中おしるこ」をベースに新商品として試しに作ってもらうことに。するともともと1シーズン200個だった「懐中おしるこ」に対し、新商品の売り上げは同2万5000個にも達した。なんと125倍である。

いったい由依子さんは、どんなアイデアを加えたのか。生まれ変わった新商品は、その名も「おみくじしるこ宝入船」。お湯を注ぐとおしるこが完成するという基本コンセプトこそ従来品と一緒だが、違う点がある。それは、桜、山、紅葉、ハート、亀と、ランダムに入った5種類のかわいらしいゼリーで運勢が占えるという女性のハートをくすぐる遊び心である。

 これが若い女性を中心に大ヒットした。これで由依子さんの改革が波に乗ったかと思いきや、長年の伝統を守ってきた大きな山は、そう簡単には動かない。

実際、「おみくじしるこ」だけでは数億円の借金を返せるものではない。そこでさらに、由依子さんは新たなアイデアを思いつく。

それは1年を通して、あまり代わり映えしなかった和菓子になお一層の四季折々の変化をつけること。これも山下さんから猛反対をされながらも、なんとか頼み込んで商品化までこぎつけると、これまた若い女性を中心に大ヒットする。

 季節ごとに変わる商品を目当てに、1年を通してお客さんが来るようになった。夏のこの時期は「銀河」「夏祭り」、秋は「山の幸」など涼しげで色鮮やかな期間限定の品々が、インスタグラム映えする話題の和菓子として若い女性たちの支持を得た。

他にも次々とヒット商品を連発し、業績が大幅に回復。今から1年半前には店舗を全面改装するまでになった。

吉村由依子さんの頑張りで復活した亀屋良長。今ではご主人の良和さんも脳腫瘍から元気に復帰した。200年以上続く老舗の和菓子屋さんは、女将とご主人の二人三脚で今もなお、進化し続けている。

 

吉村由衣子の経歴

名前 吉村 由依子(よしむら ゆいこ)

年齢 39歳

 

1999年 同志社女子大学生活科学部食物栄養科学科卒業

2000年 ル・コルドン・ブルーパリ校 料理ディプロム取得

2001年 結婚(23歳)

 

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